~ ブレード&仮想化のホンネ ~ 今度はストレージが欲しくなっちゃった!
ブレード&仮想化2 稼働編「夢見たのはこの環境だ!」
2009年03月04日 08時00分更新
ストレージは用意できた。早速仮想マシンを用意してテストを開始だ! 気になるディスクアクセス速度は改善されるのか? IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラーが1台故障してもキチンと動くのか? そしてHyper-Vはどうなる?
VMware ESXiを動かしてみる
先回までの作業にて、IBM BladeCenter S SAS RAIDコントローラー・モジュールの設定は完了した。シャーシ背面の管理モジュールにディスプレイとUSBのキーボードを接続し、1枚目のブレードサーバーの|□|ボタンとCDボタンを押してKVMと光学ドライブを切り替える。シャーシ前面の光学ドライブにVMware ESXi3のCDをセットした後、Alt+Ctrl+Delキーを押してリセットすると、数秒のブラックアウトを経て画面に見慣れたIBMのロゴが表示された。ちなみに、今回使用したVMwareは、VMware ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Build:123629、もちろん無料だ。
BIOSや各I/Fのファームウェアのメッセージがスクロールしていく中、SAS I/Fのメッセージに、8GBと1.5TGBのSAS HDDを見つけ、8GBのHDDをブートドライブとして設定した旨の表示を見つけた。このHDDサイズには身に覚えがある。IBM Storage Configuration Managerを使ってSAS RAIDコントロール・モジュールで作成したボリュームだ。どうやらブレードサーバーからは普通のSAS HDDとして見えているようだ。これなら、後は普通にインストールできそうだ。
CDからVMwareのインストーラーが起動し、その後はいつも通り。HDDが2つ見えているので、8GBの方を選択したこと以外は、特に変わったことはしていない。HDDへのVMwareのインストールが完了すると、HDDからの再起動となるが、こちらも特段の問題もなく拍子抜けするほどあっけなく、起動できた。
F2キーを押して、ネットワークの設定を行なうと共に、社内の自分のPCからVMware Infrastructure Client(以下“VIClinet”と記す)を使ってネットワーク越しにアクセスすると、こちらもいたってフツーに繋がった。この時点では、まだ仮想マシンのファイル等を格納するための、ストレージがないので、HDDとして1.5TBのHDDを選択して用意した。
次ページ「速いアクセス、SASのマルチパスもバッチリ」に続く

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