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会社引っ越し ブレードで仮想化大作戦 第3回

~ ASCII.jpが試したから言える!ブレード&仮想化のホンネ ~

ブレード&仮想化 稼動編「ソフト代まで考えてなかった」

2008年09月24日 06時00分更新

文● 志村 拓

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稼動を開始できるようになったブレードサーバ。それにしても省スペースで、冗長性もリーズナブルに確保できた。次はいよいよシステムのインストール、そして仮想化だ! イジって分かったブレードの、スゴイところをレポート。

 先回の5時間の死闘により、ようやくブレードサーバが使えるようになった。ストレージ・モジュールに差し込んだSATAのHDDは1ブレードに2台づつSASゾーニングで割り付けられ、ブレードサーバ内に差し込んだSAS拡張カードによりRAID1(ミラーリング)を構成し、ブレードからはSASのHDDとして見える状態になっている。

 ここまでくれば、普通に10台のPCサーバがあるのと同じだ。今回導入したブレードのCPUは4コアのXeon Quad Core E5405だ。このブレードに仮想化して格納しようとしている古い世代の1CPU1コアので考えれば、10枚のブレードで48コア(計算が合わないのは、2枚のブレードだけ2CPU構成で8コアになっているため)、つまり48台のPCサーバが用意できたことになる。一昔前なら 46Uのラックにさえ収まらない量 のCPUリソースがわずか14Uに収まっていることを考えれば、圧巻である。このCPUリソースを無駄なく、余すところなく利用するためには、仮想化が絶対必要というわけだ。単純に単一のOSをインストールして、多くのプロセス、サービスを立てればそれなりにCPUを使うことは可能だろう。しかし、この方法は障害発生時に多くのプロセスやサービスが停止してしまい、 全然ダメじゃんなのだ。  このようなケースでは、従来の考え方なら障害発生を考えて待機系を用意し、システム自体を冗長化するといったことを考える。しかし障害発生時に待機系にフェールオーバするといったこの方法は、障害が発生しない限り、 待機系が完全に無駄になる。

次ページ「仮想化するならブレード」に続く

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