ポイント3 電源
上位機種では充電可能モデルも
通常ICレコーダでは電源として、単4形電池を1本または2本利用する。アルカリ電池の場合、15~20時間程度の連続録音(MP3やWMAの場合)が可能で、かつ単4形電池なら入手性も高いため、電源に困る機会は少ないだろう。
上位機種の中には、ICレコーダ本体をPCをUSB接続したときに、レコーダに装着した単4形ニッケル水素電池を充電する機能を持つ製品も増えてきている。バッテリがすぐ無くなるほど頻繁に使う予定だったり、エコを意識しているユーザーなら、そのあたりもチェックしたい。
さらに三洋電機の一部製品ではUSB給電に対応しているという大きな特徴がある。USB経由でPCに接続しているときは、USBストレージとしてのみ機能する機種が多いが、それらの製品では録音機能なども利用できるのだ。
これはたとえばICレコーダの電池が切れても、ノートPCのバッテリが残っていれば録音できることを意味する。ノートPCのバッテリ残量は意識しても、ICレコーダまで気が回りにくいので、このUSB給電機能は心強い。
ポイント4 リニアPCM録音
高音質で音楽などの生録をしたい人に
最後はリニアPCM録音機能の有無だ。リニアPCMとは音声をそのままの音質で記録する方式である。MP3やWMAも、ビットレート次第では十分高音質ではあるが、それでも音声を元に戻らない形で圧縮しするため高域などは失われてしまう。
ICレコーダでも、上位機種を中心にリニアPCM録音に対応した製品が増えており、音楽CDと同等の音質での録音が可能である。ただ、リニアPCM録音は確かに高音質だが、その反面データサイズが極端に大きくなるという欠点がある(ポイント1の表を参照のこと)。
例えば、音楽や鉄道の音を生録するなどの用途にICレコーダを使いたいのなら、リニアPCM録音機能を備えた製品を選ぶべきだが、会議の記録や英語学習といった用途を中心に使うのなら、リニアPCM録音機能の有無にこだわる必要性はあまり無い。
次ページからは実際の商品を見ていこう。