ソニーからリニアPCM録音ができるICレコーダーが登場した。同社のリニアPCM録音機というと、プロ向け集音機のようなレコーダーしかなかったが、新製品は会議の録音などでも使える製品だ。
2月発売予定の「ICD-SX900」(予想実売価格2万5000円前後)と「ICD-SX800」(同2万円前後)は、それぞれ4GB、2GBのメモリーを内蔵したICレコーダー。
44.1kHz/16bit、22.05kHz/16bitのリニアPCM録音と、192/128/48kbpsのMP3録音、ソニー独自フォーマットである「LPEC」での録音に対応する。ICD-SX900(4GB)にリニアPCMで収録可能な時間は6時間25分。192kbpsのMP3なら47時間30分の収録が可能だ。
また、同社の従来のICレコーダー最上位機種「ICD-SX78/88」からマイクが改善されている。パーツとして本体から独立させたセパレートデザインを採用することで、ステレオマイクのノイズレベルを3分の1に低減すると共に、指向性録音の感度が約3倍にアップした。
そして新機種では録音モードが追加された。広い会議室などで遠くの講演者の声を拾える「高感度」モードと、録音レベルをコントロールせずに音声の大小をそのまま録音する「音楽」モードだ。
そのほか、エアコンやプロジェクターなどのファンノイズを低減する「ローカットフィルター」や、高域と低域のノイズを低減し聞き取りやすく再生する「ノイズカット機能」を新たに搭載した。
電源は単4型乾電池2本で動作し、付属の充電池ならリニアPCM(44.1kHz)で約19時間の連続録音ができる。
本体サイズは幅31.3×奥行き15.4×高さ130mm、重量は75g。