前編(関連記事)は液晶ディスプレーについて掲載した。後編ではまず、組み合わせるデジタルチューナーについて紹介しよう。
デジタルチューナーの選択
チューナーの考え方は3つある。1つはデジタルレコーダーをチューナーにすること。2つ目はパソコン用のチューナーカード/ユニットを装着すること。3つ目はパソコンレスで動作する簡易型デジタルチューナーを接続することだ。
メニューの使い勝手が優れていてDVDなどにも書き出しができるなど、機能面において理想的なのはデジタルレコーダーだが、最低でも5万円以上と値段が高い。
パソコンのチューナーカード/ユニットは2万円前後のものが多く安いが、パソコンが必要な上にセットアップが必要。テレビを見るためにパソコンの電源を入れなければならないのも面倒だ。
手軽に使え、最も低価格で地デジ環境を導入できるのが外付けの簡易型デジタルチューナーだ。そこで今回は簡易型デジタルチューナーに絞って紹介する。
ディスプレー+地デジチューナーの盲点
簡易型デジタルチューナーはアンテナメーカーやパソコン周辺機器メーカーからいろいろ発売されているが、ディスプレーに直接つなぐ場合の選択肢は少ない。
なぜならば、ディスプレーの入力端子はDVI-DかアナログRGB、HDMIのいずれかだ。一方でデジタルチューナーのほとんどがコンポジットまたはD端子での出力となり、HDMIを搭載する機種は希少だ。
チューナーにHDMIが搭載されていればディスプレーのHDMIにつなぐか、変換ケーブルでDVI-Dに接続できる。だがD端子やコンポジットの場合、基本的にディスプレーの入力と互換性がないため接続が難しい。
また、(デジタルレコーダーにも言えることだが)基本的にテレビと接続することを前提にしている製品が多い。このためディスプレーではうまく表示できない可能性もある。それらを踏まえた上で、次ページでは厳選したチューナーを紹介する。