High Air Flowをチェック(メッシュ仕様オープンベイ編)
通気性の良いメッシュ仕様の5インチオープンベイは全6段。光学ドライブ複数搭載やファンコントローラーなどのドライブベイアクセサリーが最大6台搭載できるというセールストークは一昔前の事。現在は好きな場所にドライブが搭載できる“フリーレイアウト”が主たるコンセプトとなっている。
装着はネジ不要のツールフリーで、ワンプッシュボタンを押す事によりドライブ側上段ネジ穴部分2カ所にツメがロックされる。装着感は良好で、がたつきは気にならない。
また3.5インチオープンベイは、付属のマウンターと専用メッシュシールドを使い、5インチ1段が排他使用となる。
High Air Flowをチェック(完成度の高いHDDドライブベイ編)
内部HDDドライブベイは5段。いずれもABS樹脂製リムーバブルカートリッジ式を採用しており、ケース本体からの着脱は容易なレバー式で使い勝手が非常に良い。
肝心なHDDとリムーバブルカートリッジユニットの装着に関しても同様、弾力がありつつも硬質なゴム製ブッシュを介した4箇所のピンがHDDのネジ穴全てをガッチリとホールドしてくれる。
装着感に不安も無く、クーラーマスターではHDD搭載部分に関しては、新しいモデルをリリースする毎に、着実に完成型に向け進化していると言って良いだろう。
また内部HDDドライブベイの真横にレイアウトされた赤LED仕様前面230mm吸気ファンは、ケース内部に外気を取り入れるだけでなく、当然HDDへの直接冷却にも貢献している。
ひとつ念頭に置きたいのが、HDDの搭載位置だ。全ての段に搭載する場合には選択の余地が無いが、例えば2台のHDDを搭載させる場合は最上段と最下段でより多くの風量を感じることができた。
これは大口径230mmファンのデメリットで、中心のモーター占有直径部分からは当然の事ながら風量のロスが大きく、いわゆる“台風の目”状態となっているため、風量をあまり感じる事ができなかった。よってファンの中心部に位置する上から3段目部分をなるべく避けるようにHDDを搭載させる事でより多くの風量を得ることができる点を留意しておくと良いだろう。
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