より通好みのコンセプトに
LXシリーズには、16:9のワイド撮影機という側面に加え、LUMIXシリーズ随一の本格的なマニュアル撮影対応機という側面もある。このため従来機種の購入層の多くが写真をよく分かっているマニア層だったそうだ。
DMC-LX3では、その傾向がさらに進みそうな印象だ。かなり玄人に振ったコンセプトになっている。本体の見た目も一見するとDMC-LX2によく似ているが、並べてみた印象はかなり異なる。ほぼフラットだった本体上部にストロボ取り付け用のホットシューが追加されたほか、グリップの形状も大きくなり、全体に男性的でゴツゴツした印象に変わった。
背面の液晶パネルが3インチに大型化し、3:2になったこともあり、本体サイズはひとまわり大型化した。特に高さが増している。携帯性という観点ではマイナスポイントかもしれないが、ホールディング性や使いやすさといった観点では、プラスの印象を与える。なお、撮影に入る前にレンズキャップの取り外しが必要な点は従来と変わらないが、キャップを付けずに持ち運べる速写ケースも新たに追加されている。
ホットシューには、外付けファインダーも装着できる。また、TTL対応の外部ストロボ(GN22)も用意される。これ以外にも、ストラップの両吊りに対応したほか、レンズアダプター(DMW-LA4)を介して46mm径の各種フィルター、コンバージョンレンズも利用できる。オプションのなかには、0.75倍のワイコンもあり、18mm相当の超ワイド撮影も楽しめる(ズームは利用不可)。
RICOH GX200と広角レンズの描写を比較
ちょうど同じ感じのレンズ域をもつGX200と見比べてみた。シャープネスが高く、解像力が高い。コントラストも良い感じで高い上にシャドー側はつぶれにくく、良好な画質だ。周辺の描写を見てみると、GX200のほうには若干の流れがあるのに対し、LX3は少ない。
GX200には湾曲収差を補正する機能があり、ON/OFFで見比べている。
レンズ単体での湾曲収差はかなり良いレベルで補正されている。GXでは補正機能を使わないとがっつり曲がってしまっている。 ワイコン装着時ではかなりの収差がでるが直線のものを撮らなければ気にはならないだろう。GXの収差補正機能がワイコン装着にも有効に機能してるのが分かる。
