かといって初心者が使えないカメラではない
絵作りに関わる機能では、一眼レフ機などで一般的になりつつあるフィルムモードが利用できる。彩度や発色傾向の違いで6種類のカラーが備えられているほか、3種類のモノクロモードを標準で用意するほか、コントラスト、シャープネス、彩度、ノイズリダクションの設定を保存する「MY FILM」も2種類記憶できる。さらに、これらから3つのモードを選び、ブラケット撮影することも可能だ。
また、3枚まで画像を重ねられる多重露出機能や、ホワイトバランスの微調整、11点マルチAF、720pでの動画記録なども搭載。コンパクト機としてフル機能の製品が欲しいという層にもオススメできそうだ。
最後に豊富なマニュアル撮影機能を搭載した玄人好みの機種だが、LUMIXシリーズ全体の特徴である「おまかせiA」モードも搭載している点に触れておきたい。機能面では、同時期に発表になった他モデル(DMC-FX37やDMC-FX150)とほぼ同等だ。
面白いところでは、被写体の色で追尾する「動き認識機能」がある。AFを合わせた被写体の色を認識して、追いかける。ペットや子どもなど、常に動いている被写体はもちろんだが、一度フォーカスエリアでピントを合わせて置き、構図を微調整するといった使い方でも便利。横顔の追尾など、顔認識にも応用されている。
また、逆光撮影時に、暗部階調を自動補正する機能も追加された。明るい空を背景にした暗い建物の撮影でも失敗なく適正な露出、設定が選ばれるため、記念撮影などで他人に撮影を頼む場合でも、安心して任せられるのではないだろうか。
