前々回はクーラーマスター、前回はサーマルティクと、CPUクーラーの“大御所”による自慢のケースを見てきた訳だが、今回はケースと電源ユニットの大御所「アンテック」のケースをチェックしてみたい。
低発熱パーツ時代だからこそ通気性の高いケースを
Nine Hundred
作業時間:25分
アンテックの代表的ケースといえば、密閉性を高くして静音性を高めた「P180」および、その後継モデル「P182」があるが、この「Nine Hundred」は逆に“冷却”にこだわって設計した製品だ。フロントおよび側板の一部はメッシュ状になっており、高い通気性が確保されている。ケース内気流はフロントの12cm径のファン2つで吸気を、背面12cmおよび天井部分の20cmファンで強力に排気する仕組みだ。
このような構造のケースは基本的に内部の音がだだ漏れになるため、静音性は期待できない。しかし高発熱パーツの冷却をファンの力で力任せに行なっていた時代と異なり、今のパーツは(ハイエンドパーツで極端なチューニングを行なわなければ)それほどファンノイズを出さなくても使えるようになっている。パーツ選びをしっかり行なえば「Nine Hundred」を使っていても十分静音性は確保できるのだ。
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