ニコンから2月に登場したデジタル一眼レフカメラ「D60」。2007年3月発売の「D40X」(関連記事)の後継機種で、同社としてはエントリークラスの一眼レフ機となる。ここでは撮影サンプル中心に、同機の特徴を見ていこう。
外観はそのままで、上位機能を厳選投入
外観に関してはD40Xを踏襲したものとなっているが、センサークリーニング機構やアクティブD-ライティング、アイセンサーなどの新機能を搭載。カメラ内でのRAW現像や最大100枚の静止画をつなげて動画を作成する「ストップモーション作成」機能やワンボタンで画像の補正ができる「かんたんレタッチ」など、使いやすく、楽しめる機能も備える。
そのほかにダブルズームキット付属の標準/望遠ズームレンズは、ともに光学式手ぶれ補正(VR)対応となり、初心者でも手ブレを気にせず、撮影に望めるようになった。画素数はAPS-Cサイズの有効1020万画素で、この点はD40Xと同様だ。
使用してみて最初に感じたのは、シャッター音の改善だ。従来機同様、割合軽い音だが、高音はそれほど目立たず、密閉感を感じるというか、それほど響かず、抑え気味の音色になっている。このあたりにも細かい配慮が加えられているようだ。
メニュー表示などがワンテンポ遅い印象もあるが、ソニーのα200など、他社の製品とそれほど変わらない。とはいえ、キビキビ感は欲しい。液晶パネルは明るい場所でも良く見える。本機はライブビュー搭載機ではないが、画質チェックやカメラ内での画像処理を行なう人にとっては役立つと思う。