使いやすさを追求した「D40x」の後継機
【SPEC】 開発元●(株)ニコン 販売元●(株)ニコンイメージングジャパン 価格●オープンプライス(本体のみ実売7万5000円前後、レンズキット9万円前後) http://www.nikon-image.com/ CCD●23.6×15.8mm/有効1020万画素 記録メディア●SD(SDHC規格対応) バッテリー●リチウムイオンバッテリー(EN-EL9)サイズ●幅126×高さ94×奥行き64mm 重さ●約495g |
【COMMENT】
価格や機能面では、市場に出回る現行モデルの中でもトップクラスの実力。入門機として購入するなら、間違いなく「買い」の製品だ。
「D60」は、コンシューマー層に高い支持を得た「D40x」の後継機だ。基本スペックや外観デザインに大きな変更点はないものの、機能面で大きく進化を遂げた。まず液晶モニターの情報画面が縦表示に対応。ファインダー下部に「アイセンサー」があり、顔を近づけるとモニターが自動で消灯する。
またレンズ装着部付近に空気流制御穴を設けた「エアフローコントロールシステム」により、空気流をコントロールしてゴミやホコリの付着を防止。さらに電源のオン/オフに連動して、CCD表面のローパスフィルターを振動させる「イメージセンサークリーニング」機能も搭載しており、ゴミやホコリへの対策は徹底的だ。
明暗差の激しい場所では、「アクティブD-ライティング」が便利。白トビや暗部のつぶれを軽減し、正確なコントラストの画像を実現する。そして、カメラ内部の画像編集機能も大幅にパワーアップ。中でも、撮影した画像の色調や写り方を自由に変更できる「フィルター効果」はレタッチソフト並みの高度な効果を施せる。テレビに直接外部出力する際は、連続撮影した静止画をつなげて動画にする「ストップモーション作成」を利用して、ひと手間加えるのもいい。また従来はパソコン用ソフトが必要だったRAWデータ現像も、画質を損なうことなくカメラ内で処理できる。ホワイトバランスや露出などを設定して、JPEG形式へ書き出し可能だ。
標準レンズ付きで10万円を切る価格ながら、上位機種並みの機能を搭載。エントリーユースからプロユースまで、幅広く使える製品だ。
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