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ニコン「D60」──手ぶれ補正+高感度で、昼夜を問わず撮れ

2008年03月19日 14時00分更新

文● 小林 伸(カメラマン)

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絶妙な影の表現とアクティブD-ライティング


 今回はやや日が傾いた状態で、池之端にある旧岩崎邸庭園で撮影を行なったが、D60は影の描写がとてもうまい。

シャッターボタン

シャッターボタンの後ろにはアクティブD-ライティング用のボタンが新たに設けられた

 デフォルトの色合いとしては、同社D300の「あざやか」設定に近い印象で、割合彩度が高い色味だ。ペンタックス(株)のK200Dも一緒に持ち歩いていたが、再現としては若干ラチチュードが広めに感じた。K200Dとの比較に関しては夜景のサンプルを用意しているので、そちらも参考にしてほしい。

 下の写真は、アクティブD-ライティングのオンとオフで効果の違いを見たものだ。この機能は明暗差の激しい場所の撮影でも白トビや暗部のツブレを軽減し、見た目に近い印象で撮影する機能だ。適切な露出に合わせるのがあまり得意でない人でも、許容範囲が広がり、失敗の少ない撮影が可能だ。

 アクティブD-ライティングはシャッターボタンの左後ろにあるボタンで呼び出す。D300の「INFO」ボタンから呼び出す操作より分かりやすい。D60ではそれ以外のメニュー画面も図を交えた視覚的なものになっており、このあたりも初心者を意識した内容になっている。

左がアクティブD-ライティング オフ、右がオン。影の部分が若干明るくなっていて、その効果は分かりやすい。特に木陰部分はOFFよりも明るくなっている

左がアクティブD-ライティング オフ、右がオン。作例のようなシーンでは、黒に締りがないように感じる。どのようなシーンでもオンにしていればいいとは言えないようだ

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