核の歴史や実験の様子を展示するアメリカ国立核実験博物館
2019年1月、CES(コンシューマーエレクトロニクスショー)への参加でラスベガスを訪れた。ラスベガスはこれで5回目なのだが、気になっていたにもかかわらず1度も訪れていない場所があった。「National Atomic Testing Museum(アメリカ国立核実験博物館)」だ。
今回は、ラスベガスのメインストリート「ストリップ」から車で10分ほどの場所にある、この博物館を紹介したいと思う。もちろんアメリカ目線の博物館なので、気になる点もないではないが日本に関わる項目を中心に博物館をレポートしたい。
National Atomic Testing Museumは、ラスベガス北部の砂漠にあるネバダ試験場(NTS)での核実験の歴史を記録・展示している。オープンしたのは2005年3月。最初はネバダ試験場歴史財団が運営していた。2011年12月、オバマ大統領がここを国立博物館として指定することを含む軍事支出法案に署名、アメリカにある37の国立博物館のうちの1つとなった。
Uberで博物館へ、チケットは普通料金で大人22ドルだった。
入り口でMAPを渡された。裏面には日本語で簡単な解説が書かれていた。
全体的には、第二次世界大戦以後の計画を進めた理由から、核の歴史、大気実験と地下実験について、実験に携わった者の証言、実験場での核以外の実験について、環境管理問題、などが展示されている。展示の文章を元に、展示内容を紹介していく。
ネバダ実験場設立の経緯
・ネバダ実験場の設立
国家緊急事態の可能性があるため、1950年12月、トルーマン大統領は、南太平洋より安全でアクセスのいい実験場が必要であるとして、大陸実験場の設立を承認した。その土地はすでに政府によって所有されており、軍の管理下にあった。さらにその場所は、1年中実験するに好条件で、近くでの観察を妨げる山間のバリア、設備を造りテストするための大きい谷、そして乾燥した湖底を持っていた(1951年にネバダ実験場最初の核実験が実行された)。

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