24時間戦うと、ブラック企業認定な昨今の世の中。
いまから10年前は、まだ「ブラック企業」という単語はなかったような気がします。いまでこそ謎な「根性論」ですが、当時はまだ周りに「根性あればなんでもできる」的な雰囲気はありました。
意外とPC業界、根性論好きだったんですよ。いまはどうかわかりませんが……。
が、根性論はどこかで息抜きしないと続きません。ずっと根性続けてたら、心のなにかが枯渇します。根性でやってても、どうにもならないことはあります。これは間違いないです。
その根性論でヤマダなりに自分自身を奮い立たせてきたもの、「Windows Vista」。
ラウンチ(発売)前から、ヤマダと周りを賑わかしてきたWindows Vista。もちろん発売後も休まる間もなくいろいろなことに明け暮れたWindows Vista……。
Windows 7が見え始めると同時に、Vistaとの闘いに少しずつ終わりが見えてきた2009年の頭、1本の連絡が入るのです。
「あっ、ヤマダさん? ちょっとおもしろい企画というかもうやるんですけど……」
やるんかい。企画じゃないわすでに。
と、冷静に突っ込んだところで、次に出てきたのは、想定外も想定外の話でした。Windows Vista、おそらくラストのネタです。
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