いきなりですが、イヤフォン(ソニー「EX-750」)を服のポケットに入れておいたのを忘れて、そのまま洗濯してしまいました。とてもショックです。泣きながら乾かしましたが、さすがにちょっと音が変わったような……。愚かとしかいいようがないのですが、「僕は愚かです」と言うのもなんだかみじめな気がして、人には「しっとりした音になりました」と強がっています。
これだけで編集後記が終わると「Twitterでやれ」レベルなので、音が変わる、という話題で一つ。ASCII倶楽部では編集部員の執筆するメルマガが配信されているのですが(筆者も書いています)、オーディオ担当のフィアット小林さんがウォークマン「NW-ZX300」(関連記事)の塗装で音質が変わるというウワサを調べていました。ここでしか読めない編集部員の裏トークも読めてしまうASCII倶楽部、ぜひご登録を!
話が若干それましたのでNW-ZX300に戻します。この機種の筐体はアルミです。カラバリを作るには、塗装の必要がある。まず、アルマイト処理というのですが、アルミ素地の上に陽極酸化処理でアルマイト皮膜をつくります。表面を保護する処理ですね。
では、色を付けるにはどうするか? アルマイト皮膜に染料をしみこませるのです。皮膜にはポアーといわれる微細な穴が規則的に開いており、その中に染料が入り込んで、色が付くようなイメージだとか。さらに表面に膜(水和物)を作って、穴を埋める処理(コーティング)をするのだそう。
この塗装がポイントで、色の違いによって、染料の入り込み方も異なるそうです。NW-ZX300のカラバリにはブラックとシルバーがあるのですが、ブラックに比べて、シルバーはアルミ合金の元々の色に近い。これが筐体の電気的な特性に影響し、音の違いにつながると……。
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