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MCコジマのカルチャー編集後記 第331回

「パワプロ」VRで気づいた思わぬ落とし穴

2018年01月09日 08時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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 現実のスポーツの世界を、どのようにゲーム内に落とし込むべきか。ゲームメーカーが知恵と工夫をこらしてきた点の1つといえるでしょう。たとえば野球ゲームの「視点」。打つとき、投げるとき、守るとき……どのような画面の表示が遊びやすいのか、そして見やすいのか。テレビゲーム史上、さまざまなゲームが現れて、そして消えていきました。

 千葉県の幕張メッセにて6日、「パワプロチャンピオンシップス 2017 全国決勝大会」が開催されました。筆者も取材に訪れたところ「パワプロ」シリーズ最新作である「実況パワフルプロ野球2018」のVRモードが体験できました(関連記事)。

 VRといっても操作はコントローラーで、バットを振り回したりボールを投げたりする動作があるわけではありません。バッティングの視点はバッターではなくキャッチャー目線で、プレイ感は今までとそれほど変わらないですね。

 それでも、視点を少し動かすと、視線も追従してスタジアムの盛り上がりがわかる雰囲気は、なかなか没入感があります。月並みな言い方で恐縮ですが、本当にバッターボックスに立っているかのようでした。

 ただ、気になったのはピッチング。視点はピッチャーの背後からであり、実際にマウンドに立っているような楽しさがあります。しかし、「実際に立っているような」点に、すこしばかり問題がある。

 マウンド(ピッチャープレート)からホームベースまでの距離は18.44m。これがリアルに再現されているので、キャッチャーミットが遠く、ストライクゾーンが小さいため、ボールを投げる位置が確認しにくいのです。慣れもあるでしょうが、とにかく、ストライクゾーンの隅を突くような投球が難しい。

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