2017年2月24日から始まった「月末の金曜日は、早めに仕事を終えて豊か・幸せに過ごす」という「プレミアムフライデー」。
6月30日もプレミアムフライデーでした。5回目のプレミアムフライデーです。
もっとも、自分には関係ないよ、という人たちもいるかもしれませんね。経済産業省の近畿経済産業局のサイト内にある「月末金曜日はプレミアムフライデー」に、「課題と今後の展望」という項目があります。
それによると、次のような批判的な意見が寄せられているとのこと。「業務の性質によっては早帰りできない業種(窓口業務、医療、福祉、インフラ関連等)も多い、中小企業は休めない、商品・サービスを提供する側は逆に業務量が増加する、早帰りしてもその分他の日にしわ寄せがくる、可処分所得が減少している現状では早帰りしても消費拡大にはつながらない」。
なかなつらいものがあります。自分のやっている仕事にも思い当たることが多いからでしょうか。プレミアムフライデーで楽しく編集後記を書こうと思っていましたが、鬱々とした気分になってしまいました。
さらに読み進めていくと、「プレミアムフライデーは、あくまでキャンペーンであり、早帰りしたことで別の日の残業が増えるようでは本末転倒」としながら、それでも、「一人一人が少なくとも『ライフスタイルの見直し』や『豊かさ』、『幸せ』を感じる時間の創出という言葉を意識するようになり、その背景やさまざまな問題について、考えるきっかけにはなると期待されます」とのこと。
考えるきっかけにはなると期待されます……という表現に、すっぱいものを口に含んだような顔になってしまいました。まあ、考えるきっかけにはなっているかもしれませんが、先述した批判的な意見と合わせて読むと、なんと言ったらよいかわからない感じ。
さて、アスキー編集部は夜型です。しかも週刊アスキーの校了がおおよそ金曜日のため、はやく仕事を切り上げるという人はなかなかいません。
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