どうにも編集後記というのはあとがきということですから、たとえば何か大きなプロジェクトに関わっていると「こんなプロジェクトに関われたことに感謝しています。早く世の中にこれを出したいと思ってワクワク!」みたいなことを書けるのでしょうが、特に何もない時期というのはあるもので、そういうときに何か書けと言われてもなかなかパッと思いつかない。
それでもIT業界、大きいイベントは年中あります。そうだ、世界最大級のゲーム見本市「E3」があったじゃないかと思い出し、これで編集後記を1つ書くか、編集部でも話題だったし……とまで思考は巡ります。
それでスムーズにいけば問題解決なのですが、そうはならないところがどうにも編集部らしく、席が隣のゲーム担当・ちゅーやんと「今年のE3どう?」「E3だけに“イイッスね〜”って感じですか」「あのさあ……」といった具合。内容は把握しているのに、深い分析など始まったりしないのが困ったところ。いや、まあ、真面目に書かせれば真面目に書くのでしょうが、いつものノリは軽いのです。
などと書いていると家電担当の盛田さんが「『シェンムー3』ってどうなったっけ」などと取り留めなく話し始め、会話はますます脱線していき、「シェンムー」に登場したホットドッグ屋台を営むトム・ジョンソンのカタコト日本語のモノマネなど始まってしまい、いよいよE3に対する感想でもなんでもなくなってくる。
終いには盛田さんが「宗じいさん、占い、占い、占い、宗じいさん……」と言い出したので「シェンムーとはまったく関係ない、それは『クーロンズゲート』じゃないですか」などとツッコみながら、E3で発表された注目タイトルに思いを巡らせます。
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