ASCII編集部に来てから、何度か連載の担当を任されたことがあります。いろいろな理由で、連載には終わりが来ます。よい終わりのときもありますし、悪い終わりのときもあるでしょう。何かを始めた途端、終わりもまた、始まるのです。
編集者であればこそ、なるべくよい形で連載を続けていきたいし、有終の美を飾りたいもの。そのために編集者は知恵を絞ります。あるときはネタを出し、あるときは原稿を目を皿のようにしてチェックする。
たとえていうなれば、編集者は筆者(時には自分が書く側のこともありますが……)のMP(マジックパワー)を管理するような存在です。おいしいものを食べたり、ゆっくり寝ることでHP(ヒットポイント)は回復しますが、MPはそうはいかない。体は休めても、頭と心がなかなか回復しないケースがある。
だからこそ、編集者は、筆者のやる気を削ぐことなく、アイデアを引き出し、連載をよりよい方向に持っていけるようにするのが、大きな仕事なのだと感じています。
何の話かといえば、この編集後記も気がつけば200回。平日に更新しているから週一ペースの連載より速いのは当たり前なのですが、なんだかんだで数はしっかり、内容はぼんやりと重ねているような連載です。これもひとえに皆様のご愛顧とご支援によるものと深く感謝しております。
継続は力なりといいますけれど、連載にあわせて、ほかの仕事もしているわけで。つまり、すっかり編集者として(ムダに)キャリアを重ねているわけですが、そこはASCII編集部。思いもよらない事態に巻き込まれることもある。
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