新社会人になったみなさまへ。おめでとうございます。何がめでたいのかと思われるかもしれませんが、少なくともまったくもってめでたくない、ということはないかと思います。
しかし、昨今のネット上では、やれ新社会人は地獄だとか、土日以外も遊べなくなるだとか、懲役40年だとか、ショッキングな言葉を新社会人に浴びせることで、呪いをかけようとしてくる人たちが少なくないそうです。
はっきり言って嘆かわしい。自らの苦労を若者にも押し付けようとするくだらない言動に惑わされることはありません。そういう人に会ったら、「疲れているのだな」と流してあげてください。
では、新社会人が気をつけることはなんでしょうか。筆者の私見ですが、無理はしないほうがいいです。できないことは「できない」と言ったほうがいいですし、「言いにくい……」と思ったことほど言ったほうがいいのではないか。
「む、無理かも」と感じる業務に挑むこともある。それは言ってみれば挑戦であり、仕事をしていくうちでは時おりあることです。ただ、挑戦はしても無理はしないほうがよい。無理は続かない。「挑戦しないと成長しない」には同意しますが、「無理しないと成長しない」はどうかな、と思います。
だからこそ「無理です」「できないと思います」と報告することはとても大事ですし、上司にはしつこいくらい報告、あるいは相談してみましょう。おおよそ世の上司というものは、部下に相談されて悪い気持ちになる人は少数です。上司に言って伝わらないのであれば、他の上司、あるいは上司の上司(美しくない文章ですが)に相談するのもありかと。
「同じことを2度聞くな」と言われるかも……と、怖くなりますよね。しかし、それほど編集生活が長いわけでない筆者の知る限りですが、1度聞いただけで、一から十まで完全にこなせる人はまずいませんでした。それは悪いことでもなんでもない。わかるまで何度も聞いてしまいましょう。ちなみに、メモは取っておいたほうがいいかもしれません。わかっていることをまとめるのにも、わからないことを聞くのにも役立ちます。
いささか極論を言えば、新入社員は元気で職場に来ればそれでいいのではないでしょうか。若いからといって、元気を失うような無理をしたり、過剰に苦労したりする必要はありません。「若い時の苦労は買ってでもしろ」とか言いますが、個人的な見解を述べさせてもらえば、あれはウソではないでしょうか。
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