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MCコジマのカルチャー編集後記 ― 第26回

土用丑の日の“土用”ってなんだ【倶楽部】

2016年07月29日 06時00分更新

文● コジマ

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 今年の「土用丑の日」って、土曜日なのですね。もちろん、土用と土曜は違います。

 「土用」とは、五行思想に由来する暦の雑節(特別な暦日)の一つ。四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前およそ18日間ずつですが、夏の土用(立秋直前ですね)を指すことが多いですね。

 そして、子、丑、寅、卯……の十二支は日にちを数えることにも使われまして、12日周期で「丑の日」があります。その立秋前の18日間の中にある丑の日が、いわゆる土用丑の日になるわけです。

 暑い時期を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べるという習慣は、なんと「万葉集」にも収められているので、日本では8世紀頃には既にあった文化。ちなみに詠み人は大伴家持。「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」なる歌で、石麻呂という老人に「夏痩せにいいからうなぎを食べたらどうか」と勧める……という内容です。

 さらに大伴家持は「痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻を漁ると 川に流るな」という歌も読んでいます。「痩せていても生きていられればいいでしょ、万が一にもうなぎを取ろうとして川に流されないでね」というからかいの歌ですが、これもうなぎで精をつけるという文化が裏にあるわけですね。

 夏の中でもあえて土用丑の日にうなぎを食べるようになった由来は諸説ありまして、一番有名なのは平賀源内が発案したという説でしょう。

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