宇宙の「無重力」で半導体の欠陥を防ぐ。センサーや通信を高品質化するチャレンジ
株式会社BEAM Technologiesは10月15日、宇宙空間の無重力(微小重力)環境を活用し、欠陥の少ない高品質な「化合物半導体」をつくる基礎研究を開始したと発表した。本取り組みは、同社が2026年8月よりJAXA宇宙探査イノベーションハブと共同で進めているもの。赤外線センサーや高速通信、宇宙機器に使われる半導体材料の性能向上を目指す。
通信やセンサーの性能を高めるには、土台となる「GaSb(アンチモン化ガリウム)」などの化合物半導体の結晶をきれいに作ることが欠かせない。しかし地球上では、材料を溶かして固める際に重力によって熱の渦(熱対流)が発生してしまい、これが結晶にムラや歪み(欠陥)を生み出す原因となっていた。
今回の研究では、熱の渦が起きない無重力環境で結晶を固める手法に着目し、地上では到達が難しいレベルの低欠陥化(高品質化)の可能性を調べる。JAXAからの技術的助言のもと、実験条件や評価方法の構築を進めていく方針だ。
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