気候変動に対応する日本産コーヒーの品質向上とアジア展開を目指す実証プロジェクト
株式会社坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー事業部と味の素AGF株式会社は9月30日、両社が連携して推進する日本産コーヒーの実証プロジェクトが、東京都のイノベーション創出支援事業「Foodα X Tokyo」に採択されたと発表した。
近年は気候変動の影響で2050年までにアラビカ種の栽培適地が大幅に減少すると予測される「コーヒー2050年問題」への対応や、国内農業における高付加価値作物の創出といった観点から、栽培北限にあたる沖縄県や鹿児島県でのコーヒー生産が注目されている。一方で、国内生産は小規模な取り組みにとどまっており、生産実態や市場性の把握が不十分だった。今回の取り組みでは鹿児島県および沖縄県を対象とし、2026年8月から2028年3月までの期間で現地調査を実施する。日本産コーヒーの課題の抽出から品質向上、ブランド形成までを一体的に進める計画だ。
プロジェクトでは、味の素AGFが鹿児島県徳之島で培った栽培支援や加工設備の導入技術と、海ノ向こうコーヒーが持つ海外38か国からの生豆仕入れ実績や品質評価のノウハウを活用する。さらに、海ノ向こうコーヒーの海外ネットワークを生かし、韓国をはじめとするアジア市場への輸出可能性の検証も行う。東京都の支援基盤を活用して、地域産業としての確立とアジアを中心としたグローバル市場への展開を目指すという。
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