ドローンも入れない細い配管へ。ミミズ型おそうじロボ「Sooha」
IVS2026で見つけたちょっと気になる技術①
下水道管などの地下配管の点検には、ドローンが活用されるようになってきた。一方、半導体工場をはじめとする製造現場には、小型ドローンも入れない細い配管が張り巡らされている。こうした配管の点検と清掃を担うのが、ミミズ型ロボットだ。
2026年7月1日から3日まで京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2026」では、中央大学発スタートアップの株式会社ソラリスがミミズ型管内走行ロボット「Sooha」を紹介していた。
Soohaは、中央大学理工学部の中村太郎教授が長年研究してきた生物模倣技術を応用したソフトロボット。空気圧人工筋肉で胴体を伸縮させ、ミミズの蠕動運動を再現。体の一部を配管の内壁に固定しながら前進するため、細く曲がった管や垂直に延びる管、さびや堆積物のある管の中でも走行できる。
配管の内視鏡のように、内部を撮影しながら清掃まで行えるのが特徴だ。同社代表取締役CEOの市橋徹氏によると、配管内に粘土状のスラリーなどがたまった状態でも、ロボットが1往復することで、その大半を除去できるという。
現在販売されている100Aモデルは、直径約10センチメートルの配管に対応する。後方には人工筋肉へ空気を送るチューブが続き、走行距離は最大約20メートル。リモコンで前進、停止、後退を操作し、作業後は配管内を戻って回収できる。
特に引き合いが多いのが半導体工場だそう。製造工程から出る粘土状の堆積物などが排気系の配管にたまると、製造ラインの停止につながる可能性があることから、すでに複数の工場で活用されているとのこと。今後は直径8センチ、5センチメートルのより細い配管向けや、直径15センチメートル程度の配管用モデルなど拡充していく計画だ。
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