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スペースデータ、落雷による停電被害をシミュレーションする機能「Thunder & Blackout」を「Storm Simulator」に追加

 株式会社スペースデータは7月2日に、気象災害の被害をAIで予測・評価する「Storm Simulator(ストームシミュレーター)」に、落雷による停電被害をシミュレーションする新機能「Thunder & Blackout(サンダー&ブラックアウト)」の追加を発表した。3次元の都市モデル上で、落雷の発生地点(位置・電流)を起点に、停電が広がる範囲や影響を受ける世帯、人口、復旧までの見込み時間を推計し、被害の広がりを可視化するという。

「Thunder & Blackout」はGoogle Photorealistic 3D Tiles、Cesium、国土地理院の航空写真タイルなどを3D基盤データとして活用し、地区情報、停電エリア、人口・世帯数に関するサンプルデータと簡易推計モデルを組み合わせているとのこと。

 同サービスの主な特徴として以下の点が挙げられている。

・落雷を起点にした停電被害の推計:
落雷の電流の大きさ(kA)などをもとに、停電の半径・影響面積・影響世帯・影響人口を算出し、Lv1(一部停電)からLv4(大規模停電)までの停電レベルで示す。

・復旧までの見込みを提示:
停電レベルに応じて、復旧までの見込み時間を提示する。避難や初動対応、電力復旧の段取りを考えるうえでの目安として活用できるとのこと。

・3Dでの直感的な可視化:
落雷の稲妻や着雷、停電ゾーンの広がり、停電エリア内での建物の暗化などを3次元の都市モデル上で再現。停電エリアマップと時系列の推移グラフで、被害の広がりを俯瞰できるという。

・気象状況との連動:
降水量や風速といった雷雨の状況とあわせて表示。全体像を把握しやすくするという。

 留意すべき点として、同機能は現時点でサンプルデータにもとづくシミュレーションであり、停電の影響範囲は簡易な推計モデルによるものとのこと。電力系統・気象・雷観測などの実データとの連携は、今後の拡張として進めていくという。地域のデータを差し替えることで、東京以外の都市への展開も可能だとしている。

 同社では今後、「Storm Simulator」の対象を台風・豪雨・洪水・落雷から、暴風・雹・竜巻など気象災害全般へと広げていくという。さらに「Geo-Resilience」全体として、予測から被害評価、早期警報、意思決定支援までを一気通貫で支える災害リスク評価の基盤へと発展させ、政府や自治体、インフラ事業者の防災や危機管理に役立てることを目指すとしている。

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