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スペースシフト、SAR衛星データとAI解析による「新規建物検知データ」をデータマーケットプレイスで提供開始

 株式会社スペースシフトは6月19日に、SAR(合成開口レーダー)衛星データとAI解析によって新たに建設された建物を検知した「新規建物検知データ」を、​データマーケットプレイス「Snowflake マーケットプレイス​​​​」で提供開始したと発表。同データは、同社の衛星データ解析ブランド「SateAIs(サテアイズ)」のうち、都市開発・不動産領域のサブブランド「SateAIs 都 -City-」の建物検知AIによる解析成果とのこと。建設活動の動きを客観的に、広域かつ継続的に捉えることで、都市の成長や経済活動の把握を支援するという。

 同社によると、新しい建物の出現は都市の成長や経済活動、インフラ整備の進展を示す重要なシグナルになるが、既存の公的統計(建築着工統計等)は公表までに一定の時間がかかるうえ、地域によっては粒度にも制約があるそうだ。これに対し、同社は衛星データを「現場で何が起きているかを、公表情報よりも早く・客観的に捉えるデータ」として、金融機関をはじめ多様な領域に提供する取り組みを進めているという。

 今回のデータ提供開始によって、2026年5月に発表したBIツール・生成AIアシスタントの連携拡充に続き、顧客の業務環境から衛星データ解析を直接利用できる形がさらに広がったとのこと。「新規建物検知データ」はその最初のユースケースで、建設活動を定量的かつ広域に把握できるデータとして、資産運用・不動産分析・リスク評価など多様な意思決定の場面で活用が期待されるとしている。

「新規建物検知データ」は、光学画像に依存しないSAR衛星を用いることで、天候や時間帯に左右されず、広域かつ一貫した建物検知を行うとのこと。各ポリゴンにはAIによる検知確信度スコアを付与しており、利用者は用途に応じて精度水準を選択できるという。また、2022年以降の検知結果を年次の時系列データとして整備しており、複数年分を並べて分析することで、地域ごとの建設活動の推移や加速・減速などの状況を追跡できるとしている。

 提供されるデータの概要は以下の通り。
・データ名:新規建物検知ポリゴンデータ(日本/SAR×AI・年次差分)
・解析AI:SateAIs 都 -City- 建物検知AI(スペースシフト独自開発)
・検知手法:複数時期のSAR衛星画像をAIで比較し、新たに出現した建物を抽出
・提供形式:建物ポリゴン(GEOGRAPHY形式/EPSG:4326)、AIによる検知確信度スコア付与
・提供データ期間:2022年以降の年次差分を複数年分収録(2022→2023/2023→2024/2024→2025)。毎年更新予定
・利用環境:Snowflake上で直接利用可能(データ取込・ETL不要)
・カバレッジ:日本全国(沖縄県を除く46都道府県)
・提供方法:Snowflake Marketplace から30日間の無償トライアルを直接取得可能(2022→2023年の年次差分データ)。全期間データ・継続利用は個別オファー(Private Offer)にて提供

 同社では今後、建設活動データに加えてコモディティ、災害、マクロ経済など多様な領域でのデータ提供についても検討を進め、金融プラットフォームと連携拡大することで、衛星データ解析の社会実装を加速させるとしている。

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