300円のガチャガチャに“数百人規模の行列”も。整理券、抽選販売、購入制限――カプセルトイ売場で何が起きているのか
合同会社マイユウ
欲しい商品はどこにあるのか。ネットで探して買う時代に、カプセルトイの情報管理を変える。ハンドルの回転を電気に変え販売状況を記録・送信する「自己発電POSセンサー」を発表。

ここ最近、300円前後で楽しめるガチャガチャに、数百人規模の行列ができたケースも報じられています。
一部の人気商品では、発売直後の完売に加え、整理券配布、抽選販売、購入制限といった販売方法が見られるようになっています。2026年5月には、「ちいかわ めじるしアクセサリー3」や「スーパーマリオ めじるしアクセサリー ~ヨッシーコレクション~」をめぐり、行列や即完売、転売への言及が複数のメディアで報じられました。また、一部店舗では、混雑緩和や安全対策のため、販売延期や販売中止へ切り替えるケースも確認されています。
いま、カプセルトイ売場で起きている変化は、単に「よく売れている」という話だけではありません。
欲しい商品がある。
でも、どこにあるのか分からない。
店に行ったら、もう売り切れている。
並んでも、整理券や抽選販売で買えないことがある。
カプセルトイは、たまたま見つけて回すものから、探して回すものへ変わり始めています。
一方で、売場の裏側には、一般的な小売とは違う難しさがあります。
店頭に人が並んでいることは分かる。
SNSで話題になっていることも分かる。
それでも、欲しい商品がどの店にあり、まだ残っているのかは分からない。
買う側が知りたいのは、そこです。
商品を探して店に行っても、着いた時には売り切れていることがあります。どのカプセルトイ筐体に何が入っていて、まだ残っているのか。そこが分からなければ、買う側は来店するまで状況を知ることができません。
探して回す時代には、売場側にもカプセルトイ筐体ごとの記録が必要になります。どのカプセルトイ筐体がどれだけ回されたのかを記録できれば、売上管理だけでなく、商品案内にもつなげることができます。
マイユウは、この売場の変化に対応するため、カプセルトイ筐体に後付けできる「自己発電POSセンサー」と、売上・在庫・商品管理を行うクラウド管理システムの提供を開始しました。
本システムは、カプセルトイ筐体のハンドルが回される動きを利用して発電し、その動きを販売数に相当するデータとして記録して送信するものです。
電池・外部電源を必要とせず、配線工事も不要。既存の筐体に後付けし、ガチャガチャが何回まわされたかを1台ごとに記録して送信します。

外部電源や電池を必要としない自己発電のPOSセンサーでカプセルトイの販売をデータ化します
たまたま回す売場から、探して回す売場へ
カプセルトイは、以前は売場で見かけて、その場で回して楽しむ商品という印象が強いものでした。
しかし近年は、目当ての商品を探して売場へ向かう動きが目立つようになっています。SNSや店舗告知で入荷情報、再入荷情報、完売情報が共有され、欲しい商品がどの店にあるのかを確認してから来店する動きも見られます。

傘やペットボトルなどに付けて使う、めじるし系アクセサリー
なかでも注目されているのが、めじるし系の商品です。
傘、ペットボトル、バッグなどに付けられる小さなアクセサリーは、持ち歩いて見せる楽しみがあり、SNS投稿とも相性があります。
身近な持ち物に付けられることが、いまのカプセルトイ売場の動きを変えている要因のひとつです。
以前は、売場で見かけた商品をその場で回す人が多かった。
いまは、SNSや店舗の告知を見て、目当ての商品が入っている売場へ向かう人がいる。完売情報や再入荷情報も、来店のきっかけになる。
カプセルトイ売場は、偶然見つけた商品を楽しむ場所から、欲しい商品を探しに行く場所へ変わり始めています。
買う側が知りたいのは、「どこで買えるのか」
人気商品が発売されると、SNSには「どこにあるのか」「もう売り切れたのか」「再入荷はあるのか」といった投稿が並びます。
買う側が知りたいのは、どの店舗にあり、まだ残っているのかです。
一部の企業では、すでに商品検索や在庫確認に近いサービスが始まっています。
欲しい商品をネットで探し、近くの売場を確認する。そうした買い方は、今後さらに広がっていく可能性があります。
ただし、商品を検索できる売場にするには、売場側にもカプセルトイ筐体ごとの情報が必要です。
どのカプセルトイ筐体に、どの商品が入っているのか。
どれだけ回されているのか。
残りカプセルはどれくらいあるのか。
そこが分からなければ、買う側にも「今どこで買えるのか」は伝わりません。
探して回す時代には、カプセルトイ筐体ごとの在庫状況を案内できるかどうかは、売場のサービス価値にも関わってきます。
整理券、抽選販売、販売延期。売場の対応も変わり始めている
人気商品では、発売直後に来店が集中することがあります。
一部店舗では、混雑緩和や安全対策のため、整理券配布から抽選販売へ切り替えるケースも確認されています。状況によっては、販売延期や販売中止となることもあります。
これは、カプセルトイ売場が、商品を並べて販売するだけでは済まなくなってきたことを示しています。
欲しい商品を目当てに人が集まる。
売り切れや再入荷の情報がSNSで広がる。
店舗側は、混雑を避けながら販売方法を決める必要が出てくる。
人気商品が増えるほど、売場には販売前から販売後までの管理が求められるようになっています。
市場は1,960億円へ。探して買う時代の売場管理とは
日本カプセルトイ協会の調査では、2025年度のカプセルトイ市場規模は、製造元出荷ベースで約1,960億円。2024年度の約1,410億円から39.0%増となりました。1年でおよそ1.4倍に伸びたことになります。

出典:日本玩具協会、日本カプセルトイ協会、各種公開資料をもとに作成
店舗型のカプセルトイ専門店も、2026年1月31日現在、全国で900店舗以上となっています。
市場規模が大きくなり、専門店が増え、価格帯も広がる。さらに、人気商品を探して買う動きが広がったことで、売場の運営も変わっています。
以前は、カプセルトイ売場に商品を並べ、現場で補充し、現金を回収することで運営できていました。
しかし、いまはそれだけでは足りなくなりつつあります。
買う側は、欲しい商品がどの店舗にあり、まだ残っているのかを知りたい。
売場側は、どのカプセルトイ筐体に何が入っていて、どれだけ回されているのかを把握する必要がある。
ここに、カプセルトイ売場の特殊性があります。
コンビニやスーパー、アパレルでは、商品が売れた瞬間にレジで販売データが記録されます。売れた数、時間、在庫の変化がPOSに残ります。
一方、カプセルトイは筐体そのものが販売機です。お客様はレジに商品を持っていきません。現金は筐体内に入り、商品はカプセルとして減っていきます。
そのため、POSがない売場では、カプセルトイ筐体ごとの売上や動きは、現金回収のタイミングまで見えにくくなります。
探して買う時代に必要なのは、売場で起きていることをカプセルトイ筐体ごとに残すことです。
だから、記録するべき場所はレジではなく、ハンドルです。
ハンドルを回す。その動きで発電し、販売状況を記録して送信する
今回発表した自己発電POSセンサーは、カプセルトイ筐体のハンドルが回される動きを利用します。
お客様がハンドルを回す。
その回転で発電する。
同時に、その動きを販売数に相当するデータとして記録して送信する。
ハンドルを回すという動作を、販売状況の把握につなげるためのセンサーです。
本システムでは、ハンドルが回された動きをセンサーで取得し、通信機器を通じてクラウドに送信します。
どのカプセルトイ筐体が、いつ、何回まわされたのかを記録し、売上、補充、在庫、棚卸の管理に使います。
電池も外部電源も使わない自己発電型のため、筐体ごとの電池交換は不要です。
配線工事も不要で、既存の売場に後付けできます。
数百台規模の売場や、複数拠点で数千台の筐体を扱う運営では、電池交換や電源配線そのものが運用上の負担になります。
自己発電POSセンサーは、その手間を増やさずに、ガチャガチャの動きを記録して送信するためのものです。

ハンドルを回す力で発電する「自己発電POSセンサー」
売場で起きる「これありますか?」にも対応
管理システムには、画像を使ったAI機能も搭載しています。
画像で探す機能では、お客様がスマートフォンで見せた商品画像をもとに、該当商品の検索を補助します。
カプセルトイは、筐体に商品のディスプレイカードが掲示されるため、お客様が見せる画像と売場側の画像が一致しやすい特徴があります。
また、画像で数える機能では、商品入れ替えや棚卸時にカプセルが入った状態を撮影し、残数確認作業を補助します。

カプセルトイは、お客様が見せる画像と売場側の画像が一致しやすい特徴があります。
自己発電POSセンサーで販売状況を記録し、画像AIで商品検索と残数確認を補助する。
マイユウは、カプセルトイ売場で日々発生する「探す」「数える」「記録する」を支える仕組みとして、本システムを提供していきます。
開発者コメント
マイユウ 開発者 堀田 暁
「私は、カプセルトイ専門店の立ち上げから、全国展開に至るまでの事業づくりに関わってきました。当時まだ一般的ではなかったカプセルトイ専門店という業態を、スタートアップの事業開発に近い形で作ってきた経験があります。
いまのカプセルトイ専門店は、世間が想像しているよりも大きな売場になっています。
市場規模や店舗数は公表されていますが、カプセルトイ筐体ごとに何回まわされたのか、どの商品がどのタイミングで動いたのかは、まだ人の経験に頼る部分が多く残っています。
最近は、人気商品で行列や完売が起き、整理券や抽選販売が必要になるケースも出ています。さらに、お客様は欲しい商品を探して来店するようになっています。売れ方が変わっている以上、売場側の管理も変わる必要があります。
店頭に人が並んでいることや、SNSで話題になっていることは分かります。ですが、欲しい商品がどの店舗にあり、まだ残っているのかは、買う側には分かりにくい。
売場側にとっても、カプセルトイ筐体ごとの動きを記録できなければ、商品案内や補充、棚卸の精度を上げることは難しくなります。
カプセルトイはレジを通らない売場です。だからこそ、記録するべき場所はレジではなく、ハンドルだと考えました。
ハンドルの動きを販売数に相当するデータとして残すことで、売場で起きている動きをカプセルトイ筐体ごとに把握できるようにしたいと考えています。
今回の自己発電POSセンサーと管理システムは、カプセルトイの楽しさを変えるものではありません。
お客様がハンドルを回す体験はそのままに、売場の販売状況を記録し、商品管理、在庫管理、補充、棚卸を支えるための仕組みです。
その先には、欲しい商品を探しやすくすることもあります。どの店舗に商品があるのか、まだ残っているのか。買う側が知りたい情報を届けるには、まず売場側に正しい記録が必要です。
今回のシステムは、カプセルトイ売場を“探しやすい売場”に近づけるための土台になると考えています。

今後の展開
今後は、カプセルトイ専門店、商業施設内の多台数売場、無人ロケーション、観光地などに向けて提供を広げていきます。
欲しい商品を探して買う時代には、売場側にも、探せるだけの情報が必要になります。どのカプセルトイ筐体に商品が入っているのか、どれだけ回されているのか、残りカプセルはどれくらいあるのか。そうした情報を記録できることが、商品案内や補充、棚卸の精度につながります。
マイユウは、自己発電POSセンサーとクラウド管理システムを通じて、レジを通らないカプセルトイ売場の販売状況を記録し、商品管理、在庫管理、補充、棚卸を支える仕組みを提供していきます。
さらに今後は、売場側の管理だけでなく、買う側が欲しい商品を探しやすくなる売場づくりにもつなげていきます。
本件に関するお問い合わせ
マイユウ
担当:堀田 暁
お問い合わせ:https://www.myyou.jp/contact.html
商品紹介:https://www.myyou.jp/poscloud.html
事業内容:カプセルトイ向け自己発電POSセンサー、売上・在庫管理システム、画像AI機能の開発
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