Asana、人とAIエージェントの協働を実現する新たなオペレーティングシステムを発表
アサナジャパン株式会社
・人とAIエージェントが同じ業務基盤上(計画・情報・ルール)のもとで協働する「Agentic Work Management」により、組織全体の成果創出を支援
・業界ごとの業務に最適化されたAIチームメイトと、個人の目標や優先事項に応じて業務を支援するAI参謀「Asana Dash(ダッシュ)」を発表
・IT、人事、開発、プロフェッショナルサービス向けの新アプリケーションを順次展開し、部門横断でのAIによる業務変革を支援
ワークマネジメントプラットフォームのリーディングカンパニー、Asana(日本法人:アサナジャパン株式会社)は、人とAIエージェントがシームレスに連携し、未来の働き方を実現する新たなオペレーティングシステムを発表しました。これにより、組織は人とAIエージェントを単一の業務基盤上で管理・運用できるようになり、企業全体の生産性向上と業務変革を加速させることが可能となります。今回の発表は、Asana史上最も重要な製品イノベーションを象徴するものです。
今回の発表は、企業にとって極めて重要な転換点となるタイミングで行われました。現在、ナレッジワーカーの75%が業務でAIを活用している一方で[1]、実際に有意な生産性向上を実現できている企業はわずか5%にとどまっています[2]。Asanaは、これを「AIの生産性ギャップ(AI Productivity Gap)」と定義しています。この課題の背景には以下の4つの構造的な要因があると考えています。
[1] Microsoft and LinkedIn, 2024 Work Trend Index Annual Report: AI at Work Is Here. Now Comes the Hard Part(2024年5月8日)
[2] Boston Consulting Group(BCG)『The Widening AI Value Gap』(2025年9月30日)
- 導入のハードルが高い: 多くの組織では、どのAIエージェントが自社の業務に最適なのかを判断することが難しく、また既存の業務プロセスやワークフローを十分に可視化できていません。
- AIエージェントがチームに統合されていない:現在、多くのAIエージェントは個人単位で利用されており、チーム全体で共有された環境の中で人とAIエージェントが協働するための仕組みが不足しています。
- AIエージェントが組織の文脈(コンテキスト)を理解していない:現在の多くのAIエージェントは、チームがどのように業務を進めているのか、これまでにどのような意思決定が行われてきたのか、そして何を重視しているのかといった重要な文脈(コンテキスト)を十分に把握していません。
- ガバナンスの確立が課題となっている:CIOや情報システム部門の責任者の多くは、AIエージェントによるデータアクセスの管理やセキュリティの確保、さらには利用コストの可視化・統制に対して大きな懸念を抱いています。
企業がAIの価値を最大限に引き出すためには、人とAIエージェントが連携しながら重要な業務を遂行するための新たな業務基盤、「オペレーティングレイヤー」が不可欠です。
Asanaは今回発表した「Agentic Work Management」を通じて、この実現を支援します。
主な発表内容
Agentic Work Managementは、あらゆるチームや組織において、AIによる生産性向上をもたらすAsanaの新しいソリューションです。「AIの生産性ギャップ」を解消するために設計されており、すぐに利用できます。AIエージェントによるチーム力の強化、業務を停滞させる煩雑な作業の自動化、そして一人ひとりが常に次に取るべき最適なアクションを把握できる環境の実現を通じて、組織全体の生産性向上を支援します。
次世代AIチームメイトによるAgentic Work Management
Agentic Work Managementは、組織のあらゆるレベルでAIエージェントを活用できる、Asanaの新しい活用方法です。
- 個人向けには、ユーザー一人ひとりの目標や優先事項、さらにチームやツールを横断して対応が必要な業務を理解するAIアドバイザー「Asana Dash」を提供します。Asana Dashは、会議での決定事項やフォローアップ、Slackでのやり取り、メールに埋もれたアクションアイテムを自動的に把握し、AsanaのWork Graph(R)データモデル上で管理可能な業務として整理します。また、タスクやプロジェクトの内容に応じて最適なAIチームメイトと連携し、業務の推進を支援します。
- チーム向けには、AIチームメイトを大幅に進化させました。 新たなチャットベースの操作環境に加え、製品内レコメンデーション機能や、定型業務を再利用可能な形で体系化する「Skills Library(スキルライブラリー)」を提供します。さらに、Gmail、Outlook、Slack、HubSpot、Figma、Canvaなど主要な業務ツールとの連携により、AIチームメイトをより簡単かつ迅速に業務へ組み込むことができます。AIチームメイトは、チームの過去の意思決定や業務プロセスを共有されたコンテキストとして蓄積・活用するため、各ワークフローはより深い文脈(コンテキスト)を踏まえて実行されます。
- 専門性の高い業務を担う、製造業や小売業をはじめとした業界向けに、AsanaはAIチームメイトの提供領域をさらに拡大、重要な業務プロセスを支援する、業界特化型のAIエージェントを提供します。これらのAIチームメイトには、対象業務に必要な知識や業務プロセスがあらかじめ組み込まれており、企業は設定や学習に多くの時間をかけることなく活用を開始できます。これにより、AI導入から成果創出までの時間を短縮し、より迅速な実務でのAI価値実現を支援します。
StackAIとの連携により、Agentic Work Managementの適用範囲は企業全体へ拡張
2026年5月に買収したStackAIとの統合により、Agentic Work ManagementはAsanaのWork Graph(R)の枠を超え、企業全体の業務システムへと拡張することが可能となります。AIスタジオ、AIチームメイト、StackAIを組み合わせることで、企業はCRMやERP、コラボレーションツール、カスタマーサポートシステム、契約管理プラットフォーム、データベース、さらには独自システムに至るまで、複雑なマルチステップ型ワークフローを統合的に自動化・運用できるようになります。これにより、組織は業務の計画立案、人とAIエージェントの協働、そして企業全体にわたる業務実行を単一の共有基盤上で実現できます。さらに、本番環境での運用に求められるコンテキスト共有、ガバナンス、業務引き継ぎを備えることで、部門やシステムの垣根を越えたシームレスな業務運営を支援します。
今後提供予定の新アプリケーション
Asanaは、複数の関係者や部門が連携しながら業務を遂行するチームに向けて、人とAIエージェントの協働を支えるオペレーティングシステムを提供します。
- Asana Service Managementは、IT、人事、総務・施設管理などバックオフィスでサービスを提供する部門向けに、問い合わせ対応から業務実行までを一元化するソリューションです。AIを活用することで、多くの問い合わせや依頼を人手を介さずに解決できるほか、自己学習型のナレッジベースにより、時間の経過とともに対応の自動化と効率化が進みます。
また、他部門との連携が必要な場合でも、問い合わせ対応からプロジェクト管理へとシームレスに移行でき、業務の背景や経緯を失うことなく組織横断で業務を推進できます。これは従来のITサービス管理(ITSM)ツールでは実現が難しかった新しいアプローチです。
- Command by Asanaは、人とAIエージェントが連携しながらプロダクト企画・開発を進めるためのプランニングおよび開発管理システムです。過去のチケット、プルリクエスト、会議内容、メモなどの文脈をもとに、仕様書や要件定義書は自動的に生成されます。またエンジニアリングマネージャーは、バックログをリリーススケジュールに紐づけながら、リソースや開発速度を踏まえたシミュレーションを行うことができ、従来のスプレッドシートに依存した計画管理から脱却できます。さらに経営層や開発リーダーは、自然言語で質問を投げかけるだけで最新のダッシュボードを確認し、進行が遅れているポイントやその要因、そして表面化していない依存関係まで把握することができます。
- Asana Client Managementは、代理店やプロフェッショナルサービス企業におけるクライアント業務のライフサイクル全体を統合管理するためのプラットフォームです。各クライアント専用のブランドポータルを提供し、案件の受付から納品までのすべてのコミュニケーションを一元化することで、クライアントとの透明性を高め、常に最新情報を共有し、プロジェクトを推進できます。さらに、AIエージェントがリソース計画、SOW(Statement of Work)の作成、クリエイティブアセットの制作、進捗レポートの下書き作成など、チームの生産性を阻害する定型業務を自動化します。加えて、プロジェクト状況や顧客アカウントの健全性をリアルタイムで把握できるため、リソース不足や納期遅延などのリスクが表面化する前に適切な対応を講じることが可能となり、より戦略的なクライアントマネジメントを実現します。
Asana CEO の Dan Rogers は次のように述べています。
「Asanaは18年間にわたり、ビジネスにおける最も難しい課題の一つである、目標・意思決定・業務の引き継ぎなど大規模なチームや組織間での業務遂行の実現に取り組んできました。その中で構築してきたEnterprise Work Graph(R)データモデル、共有されたコンテキスト(共有メモリ)、複数メンバーによる同時協働の仕組み(マルチプレイヤー)、そしてガバナンスの基盤は、まさにAIエージェント時代に必要とされるものです。Asanaのオペレーティングシステムは、AIが個人の業務効率化を超え、組織全体の生産性を飛躍的に高める段階へと進化させます」
アサナジャパン株式会社 代表執行役員社長の立山 東(たてやま あきら)は次のように述べています。
「日本企業では、部門間の調整や承認プロセス、関係者との合意形成、そして業務の引き継ぎに多くの時間と労力が費やされています。こうした部門横断的な調整コストは、日本企業の生産性向上を阻む大きな課題となっています。AsanaのAgentic Work Managementは、人とAIエージェントが共通の計画、共通のコンテキスト、そして統合されたガバナンスのもとで協働できる環境を提供することで、この課題の解決を支援します。これにより、組織や部門の壁を越えた業務遂行を阻害する摩擦を減らし、より迅速で効果的な意思決定と実行を可能にします。日本企業にとって、これは単なる効率化にとどまりません。人とAIが一体となって組織全体の実行力を高める、新たなオペレーティングモデルへの転換を意味します」
Agentic Work Management導入企業の事例
FedExは、AIスタジオとAIチームメイトをマーケティングおよび営業部門に導入し、市場投入までのスピードを9倍向上させるとともに、年間で数十万ドル規模の運用コスト削減を実現しました。マーケティング部門では、24種類以上に分散していた申請・依頼プロセスをAIスタジオによって単一のインテリジェントなワークフローへ統合しました。また、AIチームメイトがGTM(Go-to-Market)戦略やクリエイティブブリーフの作成を支援することで、計画策定に要する期間を数週間から数日へと短縮し、年間1,200時間以上の業務時間を創出しました。
営業支援部門では、案件受付レビューにかかる時間を90分から30分へ削減しました。さらに、自動化されたポートフォリオ管理機能により、複数地域にまたがる製品ローンチや施策展開の優先順位付けをリアルタイムで最適化し、営業チームの生産性向上を実現しました。経営層向けには、AIチームメイトが進捗サマリーやステータスレポートを自動生成することで、グローバル施策全体を可視化し、組織横断的な状況把握を可能にし、その結果、これまで手作業による調整や情報共有に費やされていた300時間以上の業務時間を削減し、より迅速な意思決定が可能となりました。
COS(H&Mグループ傘下のグローバルファッションブランド)は、AIスタジオとAIチームメイトを導入し、マーケティング、Eコマース、各地域チームにまたがるキャンペーン制作プロセスを抜本的に変革しました。その結果、キャンペーン立ち上げに要する時間を90%削減するとともに、1キャンペーンあたり1,000点を超えるクリエイティブアセットの制作を可能にし、年間約3,000時間に及ぶ手作業を削減しました。AIを活用したワークフローの自動化とチーム間の連携強化により、COSはグローバル規模でのキャンペーン運営をこれまで以上に迅速かつ効率的に実行できるようになりました。COSは、「Asanaは私たちの業務プロセスを改善しただけではありません。働き方そのものを変革したのです」と述べています。
提供開始時期
Agentic Work Management、およびその中核機能であるAIチームメイトとAIスタジオは、本日より提供を開始します。また、Asana Dash、Asana Service Management、Command by Asana、Asana Client Managementについては、今後数か月にわたり段階的に提供を開始する予定です。最新情報については、asana.com/aiをご覧ください。
Asanaについて
Asanaは、人とAIエージェントが協働するチームや組織のためのオペレーティングシステムです。Asana独自のデータモデルであるEnterprise Work Graph(R)と、18年にわたる実績を持つマルチプレイヤーアーキテクチャを基盤として開発されています。このプラットフォームでは、組織内の人とAIエージェントが、共通の計画やコンテキスト(共有メモリ)をもとに連携しながら、組織横断的な重要業務や複雑なワークフローを円滑に実行できます。さらに、エンタープライズレベルのガバナンス機能を備えており、組織全体で透明性と統制を両立した運用を実現します。
詳しくはasana.comをご覧ください。
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