スコープ3までの温室効果ガス排出量の算定をAIがサポート、「invox炭素会計」リリース
株式会社invoxは、新サービス「invox炭素会計」を5月19日にリリースした。温室効果ガスの排出量をスコープ3まで効率的に算定し、グリーン調達やカーボンクレジットを利用したオフセット支援まで、企業の脱炭素経営を包括的にサポートするという。
「invox炭素会計」は、会計データや請求データをもとに適用する排出係数をAIが推定し、サプライチェーンなどを含むスコープ3までの温室効果ガス排出量を算定。グリーン調達やカーボンクレジットを活用したオフセット支援まで行うという炭素会計システム。
同社が提供する「invox受取請求書」と併用することで、請求書に関連する業務を効率化しながら、蓄積した請求データを活用して脱炭素経営に関連するコストや算定の手間などの負担を削減する。また、炭素会計アドバイザー資格を有するアドバイザーが、算定から目標設定、削減・オフセット、情報公開までをサポートするという。
同社によると、炭素会計(カーボンアカウンティング)とは、事業者が自社の温室効果ガスの排出量を算定し分析して、削減目標の設定から削減、報告するプロセスのこと。算定対象の組織範囲や取引情報を財務会計上の情報と一致させることが望ましいとされ、主に3つのスコープに分けて排出量を測定するという。
スコープ1: 組織が直接排出する温室効果ガス
スコープ2: 購入した電力などによる間接的な排出
スコープ3: サプライチェーンなどを含むその他の間接的な排出
しかし、中小企業では炭素会計に必要な投資や人材の確保が難しいケースもあり、脱炭素経営への取り組みが進みにくい状況にあると同社は指摘。こうした課題に対して、企業規模にかかわらず脱炭素経営に取り組む社会の実現を目指し、「invox炭素会計」をリリースしたという。
料金のプランは2つ。スコープ1、2のCO2排出量を算定したいユーザー向けの「ミニマム」プランは、初期費用0円、月額基本料金2,178円(税込)。スコープ3まで算定し目標設定や削減に取り組みたいユーザー向けの「ベーシック」プランは、初期費用0円、月額基本料金10,780円(税込)。詳細は同サービスのサイトを参照のこと。