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みやさとけいすけの工具探検隊 第84回

分解&組み立て修理の強い味方「スプリングフック」

小さいバネ、飛ばして絶望したことある人に教えたい

2025年05月26日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

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 ちょっとした電子機器や機械の分解清掃などは、プロでなくともできます。とくにレトロゲーム機やPC、オーディオ機器などの古い機器が好きな人であれば、こういった分解清掃や修理を趣味にしている人もいるでしょう。

 よくやるのは、外側に着いた長年の汚れの拭き取りや、内部に入り込んだホコリや汚れの除去。もちろんキレイにするのが目的ですが、特殊なネジ用のドライバーを用意したり、ツメを折らないよう分解するのに試行錯誤したりと、掃除そのものより、準備や作業が楽しかったりしますよね。

 そんな作業の中で、結構難易度が高いと思っているのが、バネの着脱。近くにあるバネなら、ドライバーの先やピンセットでの作業はそれほど難しくありませんが、奥まった場所にあると、そもそも届かないことがあります。

●小バネ、飛んでっちゃうよね問題

 それでも、何とかピンセットを奥まで突っ込み、視界の限られた隙間からのぞき込みつつ作業を続行。やっと「外せた!」と思った瞬間、バネの端がピンセットから滑り、超高速でどこかへ吹っ飛んで消えた……なんてこと、ありますよね。この逆に、取り付け時に手こずって吹っ飛ばすこともよくある話です。

 こういった作業であると便利なのが、スプリングフックです。これはその名の通り、先端にバネを引っかける部分をもつ棒状の工具。ピンセットのように挟むのではなく、引っかけて作業を行うため、滑って飛ばしてしまう失敗が激減します。

 今回は、小型機器用となるエンジニアの「SS-21」と「SS-22」(実売価格 各748円)を買って試してみました。

スプリングフック2種。左がSS-21、右がSS-22です

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