auが最速! SUPER GT 2025で前人未踏の「三連覇」を狙うau TOM’S密着レポート第2回

auは重くても速い! SUPER GT 第2戦富士で40kgのハンデを背負い2位まで追い上げたau TOM'S

文●吉田知弘 写真●加藤智充 編集●ASCII

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 2025年のSUPER GTシリーズ第2戦が5月3~4日に富士スピードウェイで行なわれ、3連覇を狙う1号車「au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)」が今回も大活躍。40kgのサクセスウェイト(ハンデの重り)を背負いながらも、決勝では力強い追い上げをみせ、2位表彰台を獲得した。

 開幕戦では目まぐるしくコンディションが変わるなかで、安定した走りをみせて優勝を飾った1号車。これにより、SUPER GT特有のルールであるサクセスウェイト(前回までの獲得ポイントに応じて重りが積まれるルール)が40kgとなり、ほかのチームと比べて一番重い状態で第2戦を迎えた。

 今年も第2戦の富士ラウンドは3時間の“時間制レース”として開催。ゴールデンウィーク期間中の開催となり、2日間を通して8万2500人が来場。大盛況の大会となった。

【予選】ぶっつけ本番のタイヤだったが
なんとか7番手をゲット

 そんな中、公式練習を迎えるがセットアップ面で順調なスタートとはいかなかったこともあり、最終的に13番手で練習走行のセッションを終了。サクセスウェイトの影響とは別にフィーリングが良くないとドライバーたちも感じていたようで、予選に向けて大幅にセットアップ変更を行なった。これが功を奏し、Q1(予選1回目)で山下が5番手通過を果たした。

坪井選手

山下選手

 続くQ2(予選2回目)では坪井が担当が、午前の公式練習ではイレギュラーなことがあった影響でニュータイヤの履けていなかった。いくらチャンピオンとはいっても公式練習でニュータイヤのグリップ感を試せていないままタイムアタックというのはチャレンジングなことではあったが、そこでも大きなミスなく走り切り、1分26秒719で7番手につけた。

 両ドライバーとも「このポジションからであれば、表彰台は十分に狙える」と前向きに捉えていたが、決勝ではその目論見通り、力強い追い上げをみせた。

【決勝】重いまま走っても2位!
途中で苦しんだが見事表彰台に乗った

 スタートは坪井が担当し、1周目から激しいポジション争いを展開。数周してバトルが落ち着いて以降は、一転してこう着状態となった。この展開を打破するべく、ライバルたちが早めにピットストップをするなど仕掛けにくるが、1号車は当初のプラン通り3時間を均等割りする戦略を徹底。スタートから1時間を迎えるところで、山下に交代した。

 この時点で3番手まで浮上していた1号車。順調にトップも狙えそうな感じだったが、中盤スティントで選んだタイヤが高い気温と路面温度にマッチせず、予想外に苦しむこととなった。背後にはライバルたちが追いつき始め、いつ抜かれてもおかしくなさそうな感じではあったが「簡単に抜かれるわけにもいかなかったので、燃費もセーブしながら、やれることはやりました」という山下。

 後方からの猛追に屈することなくポジションをキープしていくと、逆にライバルのペースが鈍ったところで、一気に引き離すことに成功し、80周目にドライバー交代。再び坪井が乗り込んだ。

 中盤スティントでのタイヤ選択がうまくいかなかったぶん、最終スティントでどのタイヤを使うべきか確信がもてたという坪井は、一気にペースを上げて、2番手に浮上すると、トップの38号車「KeePer CERUMO GR Supra」との差を詰めていく。当初は30秒以上の差があったが、最後まで攻めに攻めまくり、最終的に11.9秒まで接近。逆転は叶わなかったが、重いサクセスウェイトを背負った中で2位表彰台という好結果を残した。

 「中盤は山下選手が苦しい中でも耐えてくれたおかげで、最終スティントでどのタイヤを選ぶべきか判断できました。表彰台は狙っていましたが、まさか2位に上がれるとは思っていなかったので、本当に良かったです」と坪井。

 これで、次戦のサクセスウェイトは70kgとなり、燃料リストリクター制限も入ることになる1号車だが、山下は「次のセパン(マレーシア)では、サクセスウェイトがさらに重くなって厳しい状況になりますが、しぶとく戦えばポイントを獲れる可能性はあると思っています」と前向きだった。

 次戦は、久しぶりの海外戦(コロナ禍以降初、2019年以来)ということで、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで第3戦が6月27~28日に開催される。引き続き、auカラーの1号車から目が離せない。

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