SIMO Inc. 米国で成功を遂げた先端モバイル通信ソリューションの日本での積極展開を開始
シー・セット・アソシエイツ株式会社
「クラウド・コネクティビティ」のパイオニアが日本市場へ本格参入
日本では「クラウドSIM」という俗称で呼ばれる先端モバイル通信技術「クラウド・コネクティビティ」(Cloud Connectivity:クラウド経由のモバイル通信)のパイオニアが米国のSIMO社だ(SIMO, Inc. https://www.simo.co/ 本社:米国カリフォルニア州. CEO: Jing Liu)。
この通信技術の正式名称は、ヴァーチャルSIM(Virtual SIM:略称vSIM)という。その要素技術及び製品技術は、今からおよそ15年前にSIMO社CEOのJing Liuらによって開発された。モバイルWi-FiルーターやCPE(Customer Premise Equipment:主としてIoTに用いられるWi-Fiルーター)といった通信端末が端末内にSIMカードを装着することなく、世界のどこでも場所を選ばずモバイル通信機器として機能する。SIMO社の持つSIMカード不要のこのモバイル通信技術は、一つのモバイルWi-Fi端末で世界のどこからでもインターネットへ接続できることから、例えば、旅行業界などで重宝されてきた。
しかし、SIMO社技術の用途は、これだけではない。本国米国では「Solis」のブランド名で人気を誇るモバイルWi-Fi商品群に加えてCPEや屋外用アンテナなどが、家屋、店舗、工場、建設現場そしてコンベンション等の各種施設さらには洋上船舶といった領域での需要に応えている。
今、SIMO社は、日本にも大きな潜在需要があると考え、これらの商品の日本への投入を計画している。
「クラウド・コネクティビティ」以前
SIMカードとして知られるSIM。これは、Subscriber Identity Moduleの頭文字を取ったものだ。直訳すれば、契約者認証モジュールというべきSIMだが、このICカードは、装着されたモバイル通信機器を特定の通信事業者の回線と接続する働きをする。具体的には、契約回線のプロファイルをSIMがダウンロードするのだが、専門的な話は省く。
SIMが無ければ、端末は回線へつながらないし、SIMでつながる回線は契約している自国内の回線だけ。もしも、海外旅行でスマホを使おうと思えば、国際ローミングを使うか、海外Wi-Fiをレンタルするしかない。けれども、海外Wi-Fiもその端末の中に入っているSIMの通信事業者の国でしか使えない。周遊旅行では行く先々の数だけレンタルWi-Fiが必要・・・これが、クラウド・コネクティビティ開発以前の姿だった。
「クラウド・コネクティビティ」・・・SIMはどこ?
クラウド・コネクティビティ技術において、モバイル端末内にSIMカードは不要だ。端末内に必要なのは、SIMO社の開発したソフトウェアだけ。じゃあ、SIMカードはどこに? 実は、SIMカードは、AWSのようなクラウド内に存在する。このクラウドは、言うなれば、SIMカードのプールのようなもの。SIMO社のSIMサーバーには世界およそ140ヶ国の通信事業者のSIMカードが無尽蔵に近い形で格納されている。SIMO社のモバイル端末は、端末内のソフトウェアからSIMO社クラウド内の特定のSIMカードにアクセスし(SIMOとSIM、ややこしい・・・)、その結果、そのモバイル端末が特定の回線とつながるという仕組みだ。さらに、オートスキャンという機能を通じて、接続中の回線信号が弱くなったような場合には、より信号の強い最適回線へと接続をスイッチすることもできる。
データ・オンデマンド
SIMO社のクラウド・コネクティビティ用端末は、基本的に買い取りで、購入はいたって簡単だ。Amazonで販売中のSolisブランドのモバイル端末を買う。そして、SIMO社の専用ポータルにマイページを開いて、そこからデータ・プランを購入する。日本国内のプランから、海外で使えるプランまで、利用地域と容量の選択肢は豊富だ。必要な分だけデータ・プランを買い、データが無くなったら、また買い足す。つまり、データ・オンデマンド。SIMカードの購入や装着操作も月額契約料も契約期間縛りもレンタル料も一切なし。端末購入時の初期データを使い切れば、オンラインで追加データを購入。追加購入データは、即時リモートで自動ダウンロードされる。端末は自分のもの。これが、SIMO社クラウド・コネクティビティが提供する付加価値なのだ。
「トップ・アップWiFi」を日本で販売開始
日本では、昨今、買い取り式の初期データ付モバイルWi-Fiが花盛りだが、SIMO社は、購入時データ付モバイルWi-Fi端末の販売をSolisのブランド名でかねてから米国において展開している。そして、今般、クラウド・コネクティビティ技術のパイオニアとして、「トップ・アップWiFi」の販売をこの11月に日本で開始した。
通信事業者であるSIMO社が自ら設計製造した端末を、自らのクラウド・コネクティビティ技術のもと、自ら造成したデータ回線プランとともに提供する。この「トップ・アップWiFi」は、再販事業者では、実現不能の対価格性能比をもつ商品であると自認している。もちろん、データ・オンデマンドなので、購入時付帯データを使い切ったら、追加データを購入すれば良いし、さらに、購入時の付帯データは、日本国内だけでなく、アメリカ、韓国、台湾、タイ、ベトナムという日本人人気の旅行先でも、電源を入れるだけで国内海外の区別なくそのまま使える。通信事業者直販だからこそ、可能な商品設計だ。もちろん、日本国内及び海外用の追加プランも豊富。海外Wi-Fiをわざわざレンタルする必要は、もはやなくなったわけだ。
Amazonで販売中
CPEの潜在需要
広大なアメリカでは、家屋や店舗あるいは施設などに、そうそう簡単に通信事業者の回線を引くことはできない。手間もかかれば時間もかかる。遠隔地・僻遠地となればなおさらだし、都市部から、ちょっと郊外へ行けば、回線敷設が難儀な場所も少なくない。そこでCPEだ。
米国での一番人気が、SIMO社CPE1000。これもクラウド・コネクティビティ機器なのでSIMカードは不要。電源に接続してスイッチを入れれば、Wi-Fi環境が作られる。アンテナもそれなりのサイズでシグナルも強い。電源を入れて置くだけ。建設現場、工事現場、イベント会場等の短期需要施設でのインターネット利用はもちろんだが、スマートホームやホームセキュリティ、そして店舗のPOSなどのIoT利用にも最適だ。さらに、オフィスなどで、主要固定回線がダウンした時の自動バックアップができるSolis Linkも米国では需要が高い。日本においては、このような領域の需要が広く潜在していると考えられ、掘り起こしをしてゆく計画だ。
CPE1000
Solis Link
洋上アンテナ
いまや、海のうえにあってもモバイル通信は必須。だが、船舶上でのモバイル通信は、なかなかチャレンジングだ。船室内に機器を配置しても、船室の構造上シグナルが弱くなってしまう。とは言え、船室外は過酷な環境でモバイル通信機器の設置には適さない・・・そんな中、船舶用に利用されているSIMO社の通信機器が洋上アンテナだ。この屋外用アンテナは、完全防水、高耐候で船舶船室外へ設置しても適切に機能する。PoE給電なのでLANケーブル配線だけで本体設置が可能。屋外における設置難易度を下げる仕様となっている。
野ざらしの場所でも機能するのであれば、デジタル農業のIoT利用にどうだろう。
洋上船舶にも利用される耐候性屋外アンテナ
日本では、広く認知されていないSIMO社ではあるが、米国での成功事例に基づいて、日本においても、より便利で、より安価で、しかも信頼性の高いモバイル通信ソリューションを提供してゆきたいと考えている。メーカーであり、かつ通信事業者しか提供できないようなソリューションを。
米国SIMO社について
米国SIMO社(SIMO, Inc.)は、シリコンバレーに本社を置く、新興モバイル通信会社です。クラウド・コネクティビティ技術を応用し、安全で信頼性の高い高速モバイル通信サービスを世界およそ140ヶ国の国と地域で提供しており、その提供領域はインターネットを利用する消費者のみならず、M2MやIoTの用途へと拡大しています。また、ソリス(Solis)ブランドの通信機器は、米国内で絶大な人気を誇っています。
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シー・セット・アソシエイツ株式会社(SIMO Inc. 日本総代理店)
担当 石井
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