汗の成分分析で、筋肉のつきやすさや肌のバリア力がスコア化できる
GRIC2024ブース ピックアップレポート
提供: フォースタートアップス株式会社
国内最大級のグローバルスタートアップカンファレンス「GRIC2024」が2024年11月12日~14日に開催された。12、13日は多数のオンラインセッションが、14日は渋谷ヒカリエ ヒカリエホールにて協賛企業、スタートアップ企業のブース展示のほか、数多くのトークセッションが実施された。
本稿では、ブース展示からいくつかのスタートアップ、支援企業、共創事例の展示内容をピックアップして紹介する。
低予算でのサービス立ち上げニーズに向けた「カスタメディア」
株式会社カスタメディアによる「カスタメディア」は、導入実績600以上を誇るという、コミュニティーサイトなどのウェブサイト、システム構築サービスだ。
同社では、同社が保有しているアセットを活用して、ウェブサイトやウェブサービス向けの構築を行なっている。フルスクラッチで構築すると莫大な予算が必要になるところ、カスタメディアの活用によって、クライアントの要望に沿ったウェブサイトやサービスを、低予算で構築できるという。
担当者は「事業の継続性や継続的な収益が未確定なサービスで、立ち上げ時から大きな予算を割くことが難しいといった場合に、カスタメディアを使って、格安でハイクオリティーなサイトを構築する事例が多い」と話す。
汗の成分から、筋肉のつきやすさや肌のハリがわかる
株式会社PITTANが提供している「PITTAN」は、微量の汗を使って汗中成分を分析し、美容や健康増進に役立てられるというサービスだ。
ユーザーは、専用のパッチを頬や耳の付け根から顎にかけての部分に貼付し、汗のサンプルを採取する。現時点では、同社のラボにサンプルを送付することで1週間程度で診断ができ、「美肌モード」では肌のハリや水分量、バリア力などを、「筋肉モード」では筋肉のつきやすさや脂肪のつきにくさといった要素をスコア化できる。
現在同社では、店舗設置型の分析機の開発を進めており、実用化されれば、エステティックサロンやジムなどのサービスの一環として提供できる可能性があるという。
匿名性を保ったままで、空間マネジメント
NTTコミュニケーションズのブースでは、同社との共創の事例として、ワイヤレスセンサー「Butlr」を展示。
ButlrはAIと体温のセンシングを融合させたプラットフォームで、設置することで、設置空間内の人の動きや体温、空間に対する人の占有率などを測ることができる。
担当者は、カメラと動体検知AIや画像認識AIを組み合わせたソリューションとの最大の違いは、空間内にいる人たちの匿名性を保ったままの空間分析ができる点にあると話した。
スタートアップ企業の社員や、中規模以上の企業の共創プロジェクト担当者、ベンチャーキャピタル担当者など、多くの関係者が参加したGRIC2024。企業のサービスや製品に興味を示した担当者が、ブースでそのまま活用事例などを詳しくヒアリングしている様子なども見られた。