失った声を取り戻す。AIと読唇技術で実現する新しい発話システム「Lip2ja」
CoeFontは10月15日、AI音声プラットフォーム「CoeFont」を用いて、大阪大学大学院情報科学研究科と共同研究を進めている「読唇による日本語発話システムLip2ja」に無償でサービスを提供すると発表した。
「読唇による日本語発話システムLip2ja」は、大阪大学の研究者たちが共同で開発したもので、スマートフォンなどのカメラが捉える口元の動画像から、発話したい内容の文字列を推定し、それを「CoeFont」に入力することで音声を生成するという技術だ。CoeFontは、手術前に本人の声を声紋として登録しておくことで、手術後にその声を再現することが可能となる。
この技術の提供により、患者自身のみならず家族の生活の質も向上し、生活におけるコミュニケーションがスムーズになるという。特に、日本気管食道科学会でも発表が予定されているこのシステムは、特に医療分野における大きな革新をもたらすことが期待されている。