環境保護のために、俺たちに何ができる? 「TOKYO GX ACTION BEGINNING~知るから始まる脱炭素~」レポート

天守台を除いて44.8メートルの巨大建築

大阪城は観光名所として今もあるのに、どうして江戸城は残ってないの?

文●貝塚/ASCII

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84分の1スケールの江戸城模型

江戸城の天守はなぜ現存していないの?

 昔、大阪の友人と「東京と大阪それぞれの好きなところ/いいところ」みたいな話をよくしていました。

 この話題になるとその友人はいつも言っていたものです。「まあ、大阪には大阪城があるからな」と。「東京にはお城がないですよね?」的なニュアンスで。

 大阪城が優れた文化遺産であることは言うまでもないですが、全国津々浦々、日本国内にはお城がたくさんあります。特に、姫路城、松本城、彦根城や弘前城などは、1500年代〜1800年代の建築がそのまま残っていて、その歴史的価値は計り知れません。

江戸の大火で焼失し、再建が見送られたと言う歴史を持ちます

 ところが、首都たる東京には現存天守はひとつもありません。なぜ江戸城が現存していないのか? 直接的な答えは「1657年の江戸の大火で燃えてしまったから」になると思います。

 江戸城の天守は3人の将軍(徳川家康、徳川秀忠、徳川家光)によって過去に3回建てられていますが、1657年に燃えてしまった際に再建を見送られ、以降は天守台の石垣のみが再築されて現代に残っているという状態です。

 徳川家光によって建てられた三代目の江戸城は、天守台を除いて44.8メートルほどの高さがあったと推測され、これは現代の基準に置き換えると、15階建てのマンションに匹敵するそうです。もしも現代に江戸城が残っていたら、夜は有楽町や丸の内の明かりに照らされて、さぞ綺麗だったことでしょう。見てみたかったものです。

 ちなみに、この週末「TOKYO GX ACTION BEGINNING〜知るから始まる脱炭素〜」が実施されている国際フォーラムは、江戸城跡の近所ということもあって、館内に84分の1スケールの江戸城模型と、歴史解説が展示されています。

 近所を訪れた際は、模型を見ながら、失われた過去の名所に思いを馳せてみては。

2024年10月13日:掲載時、人名の一部が誤っていたため、修正しました。

TOKYO GX ACTION BEGINNING〜知るから始まる脱炭素〜

DAY1:2024年10月13日(日)11:00〜19:00
DAY2:2024年10月14日(月・祝)10:00〜17:00
開催場所:東京国際フォーラム ホールE
入場料:無料

URLhttps://tokyo-gx-action.jp

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