環境保護のために、俺たちに何ができる？ 「TOKYO GX ACTION BEGINNING～知るから始まる脱炭素～」レポート
「TOKYO GX ACTION BEGINNING」で環境問題の現在地を見る
環境問題は“意識が高そう”でちょっとダルいなと思っていたら、謎のキャラクターがけっこう良いこと教えてくれた
謎のキャラクター。名前はたぶん「G」だと思う
エネルギーと環境の問題を問う
“脱炭素”がテーマのイベント
最近、「再生可能なエネルギー」とか「環境保護」とか、そのような取り組みをうたったイベントをよく目にする。
しかし、そういった話題を目にする度に、「その取り組みが本当に必要なほど、エネルギーと環境の問題は深刻なのか？」と疑問に感じていた。
馴染みがないからか、深刻さを知らないからか、それらの取り組みを“意識が高い”ものに感じてしまい、我々にとっても解決が必要なほどの問題なのか……と思う部分もあったというのが正直なところだ。
10月13日、14日に開催した「TOKYO GX ACTION BEGINNING」
そんな筆者が訪れたのが、10月13日、14日に開催された「TOKYO GX ACTION BEGINNING」。「知るから始まる脱炭素」をテーマに、多彩な催しを実施していて、エネルギーと環境の問題を解決する必要性を来場者に問いかけていた。
入場してすぐのシアタールーム
会場に入って、まず来場者を迎えるのは巨大スクリーンのシアタールーム。「地球温暖化になると なぜ問題なんでしょう？」といった質問を問いかけながら、エネルギーと環境問題の現在地を教えてくれた。
昨今の猛暑や異常気象の話題から、その要因となっているエネルギーの過剰な消費や、昔と今の環境の変化などの現状が把握できる。聞き役の「G」と答え役の「X」によるキャラクターのかけあいは理解しやすく、大人から子どもまで、幅広い世代にこの問題に取り組む姿勢が伝わっただろう。
謎キャラクターの聞き役「G」と答え役「X」がエネルギーと環境問題の現在地を解説していた
ちなみになぜ「G」と「X」かというと、「グリーントランスフォーメーション（Green Transformation）」を訴えるイベントだから。「それならGとTでは？」と筆者は思ったが、Transformationは「X-formation」とも書くらしい。
「Trans」には“交差する”というニュアンスがあり、交差を1文字で象徴する符号としてXが用いられるのだそう。デジタルトランスフォーメーションを「DX」と略すのと同じことだ。似たような単語では、「cross」なども「X」1文字を用いることがあるのだとか。
「そもそもなんでGとXがしゃべるんだ」など謎な要素も多い気がするが、筆者は「こいつら、けっこう良いこと教えてくれたな」と素直に感じた。エネルギー問題や環境問題を“意識が高い”と考えていたところに、ユーモラスかつわかりやすい説明を受けたので、その親しみやすさから理解が進んだように思う。
太陽光発電や風力発電など、自然のエネルギーから電気を生み出す仕組み
電気で動く車の展示
会場では、太陽光発電や風力発電など自然のエネルギーから電気を生み出す仕組みや、電気で動く車・バイクの展示などが見られた。
確かに、これらの仕組みが街全体に広がっていくなら、環境にもっとやさしくなれそうだ。エネルギー・環境問題を解決する新たな技術が、この会場で見られた熱量のまま街に普及していくのも1つの未来かもしれない。
「30秒間で電気をいくつ消せるかな」という省電チャレンジ
一人ひとりが、まずは目の前のできることから取り組んでいくのも大切なこと。たとえば、筆者は“電気を消す”体験ゲームを見て、「あ、電気を消すくらい今から自分もできるわ」と感じた。普段から省電を意識して、ささやかにエネルギー・環境問題に貢献するとしよう。節約にもなるし！
オープニングセレモニーでは山之内すずさんが爆走していた
代替食品の「キャビア」を食べた
イベントの各見どころについては、こちらの特集でまとめている。エネルギーと環境の問題を解決する新しい技術はもちろん、代替食品を使ったグルメのレビューや、公式アンバサダー・山之内すずさんの実演などを紹介しているので、ぜひチェックしてほしい。
TOKYO GX ACTION BEGINNING〜知るから始まる脱炭素〜
DAY1：2024年10月13日（日）11:00〜19:00
DAY2：2024年10月14日（月・祝）10:00〜17:00
開催場所：東京国際フォーラム ホールE
入場料：無料
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