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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第462回

HondaのSUVに“無限”の可能性を与えるレース屋パーツをアイドルが試した!

2024年10月06日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

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Honda

 VEZELが2024年上半期 SUV新車販売台数No.1を達成、ZR-Vが1年で7万台を売り上げるなど、絶好調のHonda SUV。それらに“無限”の可能性を与えるのが、レース屋「無限」(M-TEC)のパーツです。

 こうしたカスタマイズパーツのレポートは走り屋な方が適任ですが、ASCII.jpは逆張りで「普通のSUVが好き」なアイドルの寺坂ユミさんに試してもらいました。レース屋が作ったパーツを、彼女はお気に召すのか!?

「無限」はモータースポーツの知見を
市販車パーツに活かすブランド

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 無限(M-TEC)は、レース活動をするかたわら、Hondaのアフターパーツを製造・販売するメーカー。1973年、Honda創業者・本田宗一郎さんの長兄である本田博俊さんと、のちに本田技研工業社長となる川本信彦さんらによって1973年に設立され、昨年創業50周年を迎えました。

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 創業当初からモータースポーツに参戦しており、1992年から2000年までF1チームにエンジンを供給。1996年のモナコGPで初勝利を挙げるなど、輝かしい歴史を有しています。現在もSUPER GTやSUPER FORMULAに参戦。そこで得た知見が市販車向けパーツに活かされているのだそうです。

【VEZELの場合】軽快さがマシ、乗り心地がしっとり

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 まずはマイナーチェンジしたばかりのVEZELから。スッキリしてクリーンな外観のVEZELですが、無限が手掛けると武闘派に変身。特にスポイラーは空力効果が高そう。フロントアンダースポイラーは、価格8万8000円(塗装済)/7万7000円(未塗装)。フロントグリルデカールは価格1万9800円。ウイングスポイラーは価格11万円(塗装済)/10万4500円(未塗装)。テールゲートスポイラーは価格11万円(塗装済)/10万4500円(未塗装)。

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 スポーツサイレンサーも用意。テールの見た目を引き締めるとともに、音の面でも演出します。価格は16万5000円。

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 オシャレは足元から。1本あたり3.2kg、1台分で12.8kgの軽量化が得られるという18インチアルミホイールは、見た目はもちろんのこと、運動性能向上が期待できそうです。価格は4万9500円/本

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 注目は補強パーツのパフォーマンスダンパー。シャシーの前端と後端に取り付けることで、フレームがしなるときの振動を抑えて乗り味向上が期待できるのだとか。FF(2WD)はフロント/リア用2本セット14万3000円、4WDはリアのみの設定で7万1500円。

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 「2本で14万3000円!?」と、お財布に厳しい部長。ということで、まずは実験。取り付けていない鉄板を叩くと、大きな金属音とともに手に振動が伝わります。

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 ですがパフォーマンスダンパーを取り付けた鉄板はコツッという音と振動が伝わりづらいことがわかります。「すごい!」というと、大きな目が大きくなってしまいました。

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 ということで、さっそく走行開始。「おぉ、なんか違う!」とゆみちぃ部長。「スッキリした乗り心地になったみたいです」というように、微振動を抑えた効果は確かにアリ! 室内が静かになったりで、イイモノ感がアップしたという印象。

 運動性能も確かにアップしています。特にハンドルを切り始めた時のリアの追従性がさらに高まった印象です。ですが、これがパフォーマンスダンパーの効果なのか、それともエアロやホイールによる効果なのかは判別できず。全部をまとめたらこうなった、というのが正しいのでしょう。

 スポーツマフラーの音は、かなりジェントル。ですがシッカリと主張のある音で、大人の隠れアイテムという印象です。ほかの方からは、排気効率が上がってアクセルレスポンスが良くなった、という声も聞かれたのですが、ASCII.jp自動車部員は判断できませんでした……。

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 M-TECは、マイナーチェンジ前のVEZELをアップグレードするアイテム「スポーツサスペンション」を開発中ということなので、ちょっと試させてもらいました。いわゆる「純正形状」と呼ばれるタイプでありながら、車高を15mmダウンできるのがポイント。アダプティブクルーズコントロールをはじめとする、ADAS(先進運転支援システム)を搭載する車両で車高を下げると、誤動作をするなどの弊害が起きる可能性があるのですが、無限側は問題なく使えるとのこと。

 それでは、プロトタイプを試乗。乗る前「レース屋だからガチガチなのでは?」と体をこわばらせたのですが、ハンドリングを積極的に楽しむ方向にセッティング。乗り心地という面では、ショック時の硬さは増す方向で、どこかBMWを思い出すところがあります。一方、後席に座る方は酔ってしまうかも。プロトタイプゆえ現状では、という話なので、完成を待ちたいと思います。

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