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幼児がロボットに対して抱いた感情の正体とは── LOVOTとの共同生活

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右側の、細長いオレンジ色がLOVOTらしい

別れはいさぎよく、思い出は大切に

 LOVOTを返却して数日後。娘は幼稚園に入園した。その数日後、夜に娘が絵を描いて私の部屋に持ってきてくれた。それを見て驚いた。絵の中には自分と、両親と、そしてLOVOTが描いてあったのだ。

 一番大きなグリーンの自分と、オレンジ色の細長いLOVOT。両親の姿は小さく、隅に追いやられている。このときの娘の心の中を表しているようだ。

「LOVOTがいなくなっちゃって、寂しくない?」とたずねてみた。そうすると「うん、寂しくないよ。違うおうちに行っても、かわいいねって遊んでもらえるといいね」と返ってきた。補足すると「他の家庭に行っても、その家庭で(LOVOTが)可愛がって遊んでもらえているといい」と言っているわけである(共同生活当初から、いまはうちにいるが、一定期間後はまた別の家庭にいくと話していた)。

 ちょうど登園が始まって、活発に新しい人間関係が構築されているタイミングとLOVOTとの別れがかぶったので、すっきりと振り切れたのかもしれない。これからも娘は様々な出会いと、他者との交流と、別れを繰り返していくだろう。いつか、もう少し大きくなったときに、LOVOTのことを覚えているか聞いてみたい。いい思い出として残っているといいと思う。

LOVOT[らぼっと]

LOVE × ROBOT = LOVOT。声をかけると振り向き、しっかりと見つめてくる意思を感じる瞳。家に愛と笑顔があふれるロボット。愛されるために生まれてきた世界初のロボット、最先端テクノロジー搭載の人工生命体。

 現在の最新モデルはLOVOT 3.0。本体カラーが9色から選べるほか、カメラの画質のアップ、瞳への有機ELの採用、タッチセンサーの感度の向上、より柔らかい素材の採用など、生命感を増すための数々のアップデートが盛り込まれている。

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