3DS版で発売したRPGシリーズ1作目がリマスターで登場!
タマゴ集めのトリコに!?『モンスターハンターストーリーズ』はやり込み要素も深い!【ゲームレビュー】
●タマゴのリセマラが時間泥棒な件
オトモンを増やすには、モンスターの巣に潜入してタマゴを取って来る必要がある。巣に着くと「誰もいない」「親モンスターがいる」「親モンスターが眠っている」という3パターンがあり、長居すると親モンスターが帰ってきたり起きたりして戦闘になる。
上手くやれば戦わずにタマゴを持ち帰れるので、深追いして周囲の素材も根こそぎ頂くか、タマゴだけ失敬するか。ある意味で欲望との戦いでもある。
タマゴは何回か取れるが、一度に持ち帰れるのは1個だけ。ナビルーのセリフやタマゴの柄で持ち帰りたいタマゴを選別しよう。
無事持ち帰ったタマゴは、街の厩舎でふ化できる。基礎ステータスがふ化時にランダムで増えるので、同じ種類のモンスターでも能力値は変わる仕組みだ。
さらに、モンスターは遺伝子を伝承することでさらに進化する。「火球を吐くウルクスス」や、「電撃を放つリオレウス」など、本来存在しないモンスターも生み出せるのが、本作のオリジナル要素で非常に面白い!
理想の遺伝子配列を目指そうとすると、まさに時間泥棒な要素だ。タマゴをせっせと回収してこないと追いつかず、物語がなかなか進まない!
●3DS版からの新要素と変更点まとめ
本作は元々、2016年にニンテンドー3DSで発売された作品。それを今回、最新ハードで遊べるようリマスターした形となる。
グラフィックがキレイになったのはもちろんのこと、待望のフルボイス化やミュージアムモードの実装、そして3DS版で配信されたすべてのアップデートコンテンツを初めから収録している。まさに完全版と言っていい内容で、一度遊んだ人にもオススメできる。
ミュージアムモードでは、初公開を含む200点以上のデザインアート、BGMを収録。開発者のコメントも収録され、モンスターハンター ストーリーズの世界観をより一層楽しめるだろう。
3DS版のアップデートで配信された「テオ・テスカトル」「クシャルダオラ」「ラージャン」や、エンドコンテンツ「蜃気楼の塔」の拡張、キャラエディットパーツの追加など、すべてのアップデートコンテンツを初めから収録。
より遊びやすくなって帰ってきた『モンスターハンターストーリーズ』。遊べるハードが無かったり、「モンハン」のRPGが気になっていた人には、とくに触れてほしい作品だ。
PS4版のプレイ感覚としては、画像はクッキリしていて見やすく、エリア移動やセーブ&ロードの読み込み時間も短く快適。戦闘スピードをアップできるため、格下相手にはサクサク戦闘が進むのもGOOD。
街中の移動が遅いのは少し気になったが、欠点というほどではない。戦闘中「バトルポーチ」にセットしたアイテムしか使えない点が、少々不便に感じたくらいだろうか。
「ハンター」ではなく「ライダー」として、モンスターを暴走させる《黒の狂気》にまつわる重厚な物語をどうか楽しんでもらいたい。
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