小型で拡張性もバッチリ!

Ryzen 8000Gと相性抜群なASRock「DeskMeet X600」で組んだら約10万円で万能PCができた!

文●藤田忠 編集●北村/ASCII

提供: ASRock

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ベンチマークで基本の性能を確認
ビジネスアプリの快適さが推奨スコアの2.5倍

 定番ベンチマークを使って、Ryzen 5 8600Gで組んだDeskMeet X600 PCの実力を軽く試していこう。

「CINEBENCH R23」の結果(単位:pts)

 まずは3DレンダリングでCPUの性能を測る「CINEBENCH R23」のスコアを確認すると、結果はシングルコア1792pts、マルチコア13361ptsの良好なスコアになっている。

「PCMark 10」の結果(単位:Score)

 このスコアは、PCの総合性能を測れる「PCMark 10」のスコアにも出ており、総合スコアは6959となっている。テストごとのスコアを確認すると、アプリケーションの起動や、ウェブブラウザーの快適さを示す「Essentials」が推奨スコアの2倍強となる11448、文書作成や表計算といったビジネスアプリケーションの性能を示す「Productivity」が2.5倍近くの10934を記録している。

 また、GPU性能の影響が出やすい写真や、動画の編集などの処理性能を示す「Digital Content Creation」も、推奨スコアの2.5倍近い8710という高いスコアを示した。日常使いから、オフィスアプリを使った家計簿やレポートなどの作成に、軽い写真の編集まで、スムーズに行なえる。

 続いては「UL Procyon」を使用して、「Adobe Photoshop」と「Adobe Lightroom Classic」を実際に使用して、そのパフォーマンスを評価する「Photo Editing Benchmark」を試していこう。

「UL Procyon Photo Editing Benchmark」の結果(単位:Score)

 総合スコアは5495を記録した。「Adobe Photoshop」を使い、CPUとGPUを利用して処理される「Image Retouching」のスコアは、7622と優秀になっている。「Adobe Lightroom Classic」を使った「Batch Processing」も、3962と高いスコアを記録しているので、写真の編集、RAWの現像をスムーズに実行できるだろう。

VALORANTとRainbow Six Siegeが快適に遊べる!
FF15もイケちゃうRadeon 760Mの実力

 ここからは、Ryzen 8000Gシリーズの最大の魅力となる内蔵GPUのパフォーマンスを軽く確かめていこう。Ryzen 5 8600Gが内蔵するRadeon 760M Graphicsは、レンダリングされるフレームの間に生成したフレームを差し込むことで、フレームレートを引き上げる最新機能の「AMD Fluid Motion Frames(AFMF)」を利用できる。

 ここではRadeon 760M Graphicsの素のパフォーマンスを見るために、「AFMF」は利用しなかった。

「AFMF」は、「Radeon Software Adrenalin 24.1.1」以降で利用できる。すべてのゲームで効果が出るとは限らないが、試してみる価値ありだ

 まずは内蔵GPUでも十分楽しめる軽量ゲーム「VALORANT」からだ。テスト解像度はフルHDに固定し、画質設定は「高」をベースに、アンチエイリアスを「MSAA 4×」、異方性フィルタリングを「16x」に設定したほか、各種設定を「オン」にした「高」。さらに「マテリアル」や「テクスチャー」を「中」に設定し、アンチエイリアス「MSAA 4×」、異方性フィルタリング「4x」、そのほかの設定を「オフ」にした「カスタマイズ」でテストした。

 フレームレートは「CapFrameX」を使用して、「射撃場」の一定ルートを移動した際を記録した。

(単位:fps)

 結果は「高」設定でも、平均142.1fpsと余裕のフレームレートになっている。さらに画質を調節すればゲーミングディスプレーでのヌルヌルプレイを実現できる。

 同じく軽量タイトルとなる「Rainbow Six Siege」で確認していこう。解像度はフルHDで、画質は「総合品質」で「低」「中」「高」の3種類を選択し、フレームレートは内蔵ベンチマークを実行した。

(単位:fps)

 「高」画質でも、60fpsを余裕で上回っている。ゲーミングディスプレーと組み合わせるなら、「低」まで下げる必要はあるが、最小でも100fps台のフレームレートを発揮する。内蔵GPUとは思えないパフォーマンスを発揮している。

 最後に中量級ゲームタイトルで「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行すると、フルHD解像度、標準品質(デスクトップPC)で、スコア指標は「快適」を記録した。平均フレームレートも64.3fpsと、フリートライアルで序盤を楽しむなら十分だろう。

「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果(単位:Score)

気になるクロックや温度推移を確認
CPUに付属するクーラーで問題なく冷却できる

 パフォーマンスチェックの最後は高負荷時のCPUと内蔵GPUの温度などの確認してみた。テストには「CINEBENCH R23」(10分間)と、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用した。テスト実行中を「HWiNFO64 Pro」で記録し、CPUクロック(Core 0 Clock (perf #3))、CPU温度(CPU (Tctl/Tdie))、GPU温度(GPU Temperature)を抽出した。

 「CINEBENCH R23」実行時のCPU温度は、電源ユニットからのエアフローが効いているのか、付属CPUクーラーの「Wraith Stealth」ながら、90度台に抑え込めており、動作クロックも4600MHz台の高クロックで推移している。

「CINEBENCH R23」実行時の温度推移(単位:左/MHz、右/℃)

 「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時のCPU温度が平均73.5度、GPU温度が69.7度と余裕のある温度になっていた。

「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時の温度推移(単位:左/MHz、右/℃)

 Ryzen 5 8600Gに付属するCPUクーラー「Wraith Stealth」でも問題なく冷却できると言えるだろう。DeskMeet X600に搭載できる全高54mmまでのロープロファイルCPUクーラーの選択肢は少ないが、パフォーマンスアップを狙って試すのもおもしろそうだ。

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