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北九州市、本気のスタートアップ支援 ものづくりの力で世界に挑む

令和5年度北九州市スタートアップ支援5事業(SEP-K)合同イベントレポート

提供: 北九州市

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大手地場企業や金融機関がスタートアップを支援する「GAP-K」

「グローバルアクセラレーションプログラム(GAP-K)」は、市内の大手企業や金融機関14社が実行委員会を組成し、事業拡大が期待されるスタートアップに対し、専門家による伴走支援や金融機関による投融資を提供する民間主体のプログラムだ。

 ここからはGAP-Kに採択された4社が、将来的なグローバル展開を見据え、GAP-Kでどのような取り組みを実施するのかに関して語ったピッチの模様を紹介する。

金属加工に特化した「めたまっち」で発注者の「作りたい」を実現する

株式会社ミラリンク 代表取締役 佐取直拓氏

 ミラリンクは金属のマッチングプラットフォームを運営している。新たにものづくりをする際、図面作成や工場への発注、コストなどの手間が発生する。これらの課題を解決するために、知識と技術を最大限に活用し、発注者が作りたいものを実現するプラットフォーム「めたまっち」を開発。

 ユーザーはユニークな加工技術を保有する工場や、知識やノウハウのあるメンバーによる専門サポートなどにアクセス可能だ。今後は自動で図面を修正する、赤ペン先生の機能を持つAIの開発を進める。

事業所の事業継承をサポートする「relay」で後継者を探す

株式会社ライトライト セールスマネージャー 川上結莉氏

 ライトライトは「地域に光を当てる」をミッションに事業継承マッチングプラットフォーム「relay」を運営している。中小企業の3割程度の経営者が70代以上と言われており、事業継承できずに廃業する大廃業時代が到来すると危惧されている。

 事業継承マッチングプラットフォーム「relay」は、実名開示型で、事業者が後継者を探せる。今後は「relay」を通じ、地域の経営資源を生かした第二創業を模索し、持続可能な地域づくりを目指す。

電力を使わないモーターを使ったロボットを開発

株式会社Piezo Sonic 代表取締役 多田興平氏

 Piezo Sonicはモーターや搬送ロボットを作るハードウェアのスタートアップだ。ロボットの消費電力の46%はモーターが占めていると言われている。また、モーターは高電圧や磁場環境への耐性が低い課題もある。

 Piezo Sonicは、電力を使わずに姿勢を維持する高トルクモーターを開発。高トルクモーターを活用した搬送ロボット事業を展開する。実際に、倉庫や工場などで使われている。今後、ロボットによる生活サポートを実現し、新たな雇用の創出を目指す。

音と画像で状況を認識する「LASSO」で日本のマーケット参入を目指す

SoundEye Pte Ltd. 日本マーケットマネージャー ウォルターズ洋美氏

 Sound Eyeは福祉関連の開発を行うシンガポールのスタートアップだ。SoundEyeの製品は、音声認識とLiDARセンサーによる画像認識技術を搭載。マイクを通して爆発音や機械音などを認識する。

 画像認識技術は、LiDARセンサーを使った画像認識技術による状況確認が可能となる。これまでに、病院や厚生施設などで活用されている。今後、自動転床や離床を検知する「Lasso」で日本のマーケット参入を目指す。

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