■巨大なタブレットで
ほぼすべてのコントロールをする
このタッチパネルで、ほぼすべての車両コントロール、ナビゲーション、エンターテインメントをコントロールします。その内容は膨大すぎるので、いくつかかいつまんで紹介させていただきます。
まずはエンターテインメントから話を進めましょう。タッチパネルであれやこれや……という時代は過去のものです。今や音声認識の時代です。エアコンの操作もナビゲーションもステアリングホイールのマイクボタンを押して要件を伝えるだけ。目的地だけでなく、「スポティファイで純情アフィリアのこの盾に隠れますをかけて」と言うだけ。これが一発で認識して音楽が流れ始めるからスゴい! さらにYouTubeやNetflix、ディズニープラスまで動くというから驚きです。ちなみにApple CarPlayやAndroid Autoは非対応。「えー?」と不満そうなスマホ大好きの部員S。ですが、こっちの方がデキが良いのですから不要です。
スマホの話が出てきたので、ASCII.jp的にはそこについて触れなければなりません。Apple CarPlayやAndroid Autoは非対応ですが、スマホトレイはキチンとあります。初期のモデルではスマホトレイの場所にLightningとUSB Type-Cのコネクターが設けられていたのですが、現在はワイヤレス充電にも対応しているようで、そういったコネクターは一切ナシ。センターコンソールのカバーをあけると、USB Type-Cコネクターが2つ用意されているのを発見。試しにケーブルを接続してみたところ、余裕で収納することができました。ただ、ケーブルをつなげたままスマホトレイに置くことは難しいようです。
標準搭載ナビは、実にGoogleマップライク。スゴいのは到着予想時刻と充電残量が表示されるだけでなく、ルート上の充電場所提案。充電速度(=kWh)別に表示ができるだけでなく、料金まで表示されます。
さらに充電設備までのルートを設定すると、充電効率を最大化するべく車両のバッテリーを温めるというから驚き! 現在、スーパーチャージャーは全国で約68ヵ所。これにCHAdeMO(急速)の約9600ヵ所がテスラに対応する急速充電できるスポットになります。よって「日本で最も急速充電ができるクルマがテスラ」ということに。
自宅で充電できない方にとって、急速充電が近くにあるかということが重要ですので、これはうれしいところ。ちなみにスーパーチャージャーに似たものとして、日本のVW・アウディ・ポルシェ正規取扱店が「プレミアム・チャージ・アライアンス」として、現在210ヵ所の充電スポットを用意しています。これが2番目になるでしょうか。
鍵はカードキーもありますが、基本的にスマホアプリです。スマホを持っていれば開鍵しますし、スマホを持って外に出れば施錠しますし、メインメニューから呼び出すメニューの多さは、これでもか! これでもか! と、とにかく設定は豊富。紙幅がいくらあっても足りません。ここまでできるのか……という点では、テスラを超えるクルマは思いつきません。
中でも関心したのは、停車中のセントリーモード。いわゆるドライブレコーダーなのですが、さらに発展して、車両についているカメラで撮影した動画をUSBメモリーに保存できるほか、車両に異常があるとスマートフォンに連絡してくれるとのこと。ここまで高機能な防犯対策をつけたクルマは、そう多くはありません。
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