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セーフィーがクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」発表 建設業界の働き方改革を支援

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 セーフィー株式会社は2023年5月17日、クラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus製品発表会」を開催した。前半には「建設業の24年問題」に関する調査結果と、6月中旬から提供開始予定の「Safie Pocket2 Plus」を紹介し、実機によるデモを実施。後半には、株式会社大林組と鹿島建設株式会社を迎えたパネルディスカッションを行い、「建設業の24年問題」への取り組みが紹介された。

「建設業の24年問題」の解決手段として期待される「遠隔臨場」

 発表会の冒頭では、セーフィー株式会社営業本部 第2ビジネスユニット部長の桜田忠弥氏が登壇し、建設会社に聞いた「建設業の24年問題」に関する調査結果を紹介した。

セーフィー株式会社 営業本部 第2ビジネスユニット部長 桜田 忠弥氏

 2019年4月に施行された「働き方改革関連法」では、時間外労働の上限規制(月45時間、年360時間)が定められている。ただし、建設業では短期間での労働環境改善は難しいとされ、5年間の猶予が設けられており、2024年4月から適用となる。これが「建設業の24年問題」だ。

 同社が建設会社の管理職を対象に行った調査によると、多くの会社でこの問題を把握しているものの、4人に1人は具体的な対策を取っていないと答えている。また、ウェアラブルカメラなどを利用して遠隔地から現場の確認や立会を行う「遠隔臨場」については半数が把握していると回答。そのうち85%が必要性を感じていると答えており、「遠隔臨場」が労働時間の削減を解消する手段として期待されているようだ。

 今回発表された「Safie Pocket2 Plus」は、「遠隔臨場」での活用に向けて開発されたクラウドカメラだ。遠隔での現場監督といった効率化による労働時間の削減のほか、映像を用いたマニュアル作成や遠隔指導による人材教育、作業員の安全管理などにも活用でき、現場の労働環境が改善されることで人材不足の解消にもつながるとしている。

現場からの声に応えて4つの新機能を搭載した「Safie Pocket2 Plus」

 Safie Pocketシリーズは、カメラからの映像を常時クラウドに録画し、PCやスマホからリアルタイムで視聴できるのが特徴だ。映像は30日間はクラウド上に保存されるので、あとから見返したり、映像データのアーカイブや、他のアプリやサービスを利用して解析する、といった活用が可能だ。2019年3月にクラウド録画型ウェアラブルカメラ「Safie Pocket」を発売して以降、建設業界を中心に幅広い業界で導入されている。2020年7月には、バッテリーとLTE通信機能を一体化した「Safie Pocket2」をリリースした。

 今回、6月中旬に発売予定の最新モデル「Safie Pocket2 Plus」には、新たに(1)モバイル給電、(2)スピーカー通話、(3)電子手ぶれ補正、(4)最大8倍のデジタルズームの4機能が搭載された。いずれの機能も建設現場のユーザーの声から追加されたという。

「Safie Pocket2 Plus」

 モバイル給電は、モバイルバッテリーで給電しながら長時間の撮影が可能だ。給電ポートは防水仕様で屋外の現場に固定カメラとして設置する使い方もできる。スピーカー通話は、本体内蔵のマイクとスピーカーを使って通話をする機能だ。ヘッドセットと異なり、複数の作業員と同時にコミュニケーションがとれるので現場と情報共有が図りやすい。電子手ぶれ補正は、映像の揺れを抑制することで長時間のモニタリングでの映像酔いや疲労を防止する。デジタルズームは、エレベーターシャフトや解体現場など、カメラが近くに寄れない危険な場所を離れたところから確認するための機能だ。

モバイル給電

デジタルズーム

 新機能のデモストレーションとして、会場のPCと工事現場の「Safie Pocket2 Plus」をつなぎ、遠隔で木枠の施工状態を確認する作業が実演された。

遠隔での工事・施工管理デモの様子

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