ソフトバンクの金融事業戦略:モバイルとシナジー効果狙う
今後は、現在5400万件を超えるPayPayユーザーに、いかに自社クレジットカードであるPayPayカード、もしくはPayPayカードゴールを持たせ、決済させていくかが鍵となっている。
2023年3月末現在でPayPayカードの有効会員数は1004万件だ(PayPayあと払い含む)。
特に重要となっているのが、2022年11月24日から始まったゴールドカード会員の獲得だ。年会費1万1000円と高額ではあるが、スマートフォンや光回線の通信料金は1000円(税抜き)ごとに最大10%のポイントが付与される。ソフトバンクでんきでも1000円(同)ごとの3%のポイントとなる。
家族のソフトバンクへの支払いをまとめるなどすれば、1万1000円の年会費を取り返すことが可能であり、それ以上のポイントでかなりお得になるというわけだ。
ソフトバンクとしては、ゴールカードを始めることで、クレジットカード払いの流通総額の拡大を狙っていくだけでなく、ソフトバンク回線のお得意様になってもらい、解約抑止につなげたいという狙いもある。
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