アップルが銀行口座をつくり、金利が「年4.15%」というのが話題となっている。
といっても、アップル自体が「アップル銀行」を作ったわけではない。もともと、アップルはアメリカで2019年3月から金融大手のゴールドマン・サックスと組んで「Apple Card」というクレジットカードを提供している。
このカードはiPhoneから申し込み、Apple Payもしくは金属製のカードで支払える。支払い状況などもアプリで確認できるようになっている。
Apple Payで支払った際には特定の場所では3%、それ以外の場所でも2%のキャッシュバックが受けられるようになっている。
キャッシュバックの受け皿として機能する普通預金口座
このキャッシュバックの受け皿として機能するのが、今回、提供開始された普通預金口座(Saving accout)サービスだ。
普通預金口座はゴールドマン・サックスの支店に作られる。この際適用されるのが、4月14日現在で年4.15%というわけだ。
雀の涙にもならない金利しかつかない日本から見れば、年4.15%はかなり魅力だ。アップルとしても全米平均の10倍以上であるとしている。しかし、アメリカの一部金融機関では5%程度の金利を設定している銀行もあり、必ずしも年4.15%が特筆すべきものではないようだ。
とはいえ、Apple Cardならびに普通預金口座サービスを使ってみたいと思う。しかし、残念ながら、Apple Cardはアメリカ在住者向けのサービスで日本には上陸していない。
アップルとしても、iPhoneユーザーが市場の半分を占める日本にApple Cardを投入すれば、アメリカに匹敵するほどの価値があるのではないか。
だが、アップルが独自に日本で銀行を設立するというのはあまりに現実的ではない。日本でApple Cardのサービスを提供していくならば、どこかの銀行と手を組むのが近道だろう。
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