ラジオで多言語発信、生成AI見破り、農業の病害虫対策など広がるAIソリューション
JID2023セッションレポート「スタートアップショーケースVol.01~AI編~」
1 2
AIが生成したフェイクコンテンツを見分ける
NABLAS株式会社
AIの研究開発と、人材育成などを手がけているNABLAS株式会社は、AI総合研究所という位置づけで幅広く事業を展開する。
AIの活用(性能)は、セカンドフェーズに入ったと分析する中山氏は、写真や文章、音声、動画などあらゆるデータをAIが生成できるようになり、人間が作成したものと見分けが困難になると言う。
一方で、AIによるフェイク(ディープフェイク)コンテンツが問題なることも指摘。フェイク検知の重要性にも触れ、AIがどのようにデータを生成するか、また生成されたAIをどのように検知するかという技術を紹介した。
農業における病害虫対策をAIで行う
株式会社ミライ菜園
農業における病害虫被害をAIによって予測し、省力化、省農薬化を実現する株式会社ミライ菜園は、病害虫被害により収穫の最大40%が失われている現状より、逆を返せば対策をすることで収穫を40%増やすことができるチャンスとしてAIによる病害虫対策を進めている。
農業における病害虫は、発生条件が複雑で正確な発生時期が分からないのが課題だった。同社のAIアプリ「MIRAI」は、気象データや独自の病害虫発生履歴から毎日の発生予報、マップによる発生エリア予報などを表示する。
病害虫は、発生してから農薬散布を行った場合、数回に分けて行わなければ根絶できないことも多いが、予防散布の場合には1回で済むというメリットがある。農薬の半減だけでなく、農作物の品質向上、従事者の省力化などにも貢献できるとしている。
1 2