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Web3.0型企業の台頭によるものづくり型産業構造からの脱却

PR TIMES

インバース
日本の国際競争力再興のための戦略、事業及び文化

本リリースではApril Dreamプロジェクトの一環として弊社が感じている課題感や長期的な戦略、達成すべき理想像の共有をさせていただければと思います。 当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「株式会社インバース」の夢です。


「先端暗号技術によるインターネットのアップデート」を目標に掲げ弊社は、日々、事業の取り組んでいます。本日は、何故、このような目標を掲げるに至った背景と今まで活動を行なってきた所感、今後の目標を共有できたらと思います。
本リリースでは、April Dreamプロジェクトの一環として会社としての方針を発信します。




背景

我々が最も課題感を持っているのは、日本が新しい技術に対し全くキャッチアップができていないことです。

よくニュースで日本の給与水準が上がっていないことが報道されます。実際に、所得の中央値は平成5年の550万円をピークに右肩下がりで令和3年では443万円となっており30年ほどで100万円減少しています。産業競争力の点では、平成元年には世界の時価総額ランキングの上位50社中32社が日本企業でしたが、平成31年では50社中1社となっています。世界の時価総額ランキングで上位の会社は、アップルやマイクロソフト、GoogleなどのIT企業ですが、日本で最も時価総額の高い企業はトヨタ自動車で、未だにものづくり型産業構造の産業構造から抜け出すことができていないため経済が停滞してしまっていると考えられます。

産業構造は、投資に対するリターンのモデルとして考えることができます。ものづくり型の産業では、初期投資が高く、人件費に比例したリターンが得られるモデルです。利益を増やすには人手を増やす必要があり、人手が10倍になれば利益も10倍になります。しかし、IT型の産業では、初期投資は開発費でありものづくりで必要な工場などの物資を調達する必要はありません。ランニングコストは月々の固定費のサーバー代でアイディアや仕組みを工夫することで投資に対して利益率の高いビジネスを生み出すことができます。新しい技術にキャッチアップすることで高付加価値で生産性の高い産業構造にアップデートすることができます。

もちろん、ものづくりの伝統を守ることは大切ですが、産業構造のアップデートが乗り遅れると海外のサービスに依存することになり、相対的に国内の経済が停滞してしまいます。ですので、伝統を守りつつ新しい技術にキャッチアップし、産業構造をアップデートすることで国際競争力を再興しなくてはいけません。Web産業では、巻き返しを計ることは難しいですが、ブロックチェーン産業は、未だ黎明期であり一般的に使われるに至っていないためチャンスがある状態と言えます。

そこで我々は、先端技術にキャッチアップし、日本の良さや伝統を守りつつブロックチェーン産業で革新的なサービスを生み出すため日々、研究開発を行なっています。


事業

ブロックチェーンには、未解決とされている3つの課題があると思います。「プライバシー」と「スケーリング」と「オフチェーンオラクル」です。

ブロックチェーン上では、誰がどのような取引を行ったか、どのくらいの資産を持っているかがネットワークの参加者に全て公開されるためプライバシー保護されていません。送金を行う際もEthereumであれば約100円ほどの手数料がかかります。既存のクレジットカードに比べ不便であるため、ブロックチェーンが決済システムとして一般的に利用されるには、これらの問題を解決しなくてはいけません。

弊社では、これらの問題を解決するためスケーラブルなプライバシー保護決済システムを実装しています。
既存のEthereumなどのブロックチェーンでは、暗号学的な処理を前提として設計されていないためスケーリングやプライバシーを実現をするにはサイドチェーンなどの技術を用いる必要がありユーザービリティや処理速度、トラストレスの前提を犠牲にする必要があります。近年では、ゼロ知識証明や準同型暗号によってスケーリングやプライバシーの問題を解決することが主流になっておりブロックチェーンもこの流れに合わせ最適化される必要があると考えています。

弊社のプロジェクトでは、ブロックチェーンの構造の最適化とスケーリング技術の導入を前提とした設計を取り入れることでユーザービリティも処理速度も犠牲にすることなく簡単な操作での高性能な決済を実現しています。準同型暗号のストレージ構造を持ちロールアップをデフォルトでサポートしているブロックチェーンは世界初です。暗号処理に特化したブロックチェーンによりWeb3.0の決済システムのインフラを作れると思っています。また、ゼロ知識証明に特化したEVM・WASMのインタプリタ、zkVMの回路設計に特化したゼロ知識証明言語の設計、zkStarkとzkSnarkを組み合わせたより効率的な証明スキームなど積極的に研究開発に取り組み世界のトップに挑みたいと考えています。


今後の展望や文化

前項では、抱えている課題感や具体的な事業内容について記述しましたが、本項では今後の展望や大切にしていることに関してお話ししたいと思います。

今年は、スケーラブルなプライバシー保護決済システムの実装を完了させリリースさせることを考えています。
具体的なマイルストーンに関しては、再度、リリースを行い説明させていただきますが、今年の12月にPolkadotのKusama Networkにプライバシー保護送金とロールアップの機能を持つパラチェーンとして接続することを当面の目標としております。これらを実現する際には、全てのライブラリはフルスクラッチで実装し、今後の研究開発に活かしていきます。

資金面では、新株の発行による資金調達は考えておらず、グラントの獲得や補助金、銀行からの融資を行うことを考えています。理由としては3点あります。


クリエイターフレンドリーな文化にするため
意思決定のスピードを落とさないため
Defiの利回りで健全化


1つ目は、研究者やクリエイターが能力を発揮できるような文化を作るためです。これは自身がEthereum財団で働いていた経験が元になっています。優秀な研究者やクリエイターほどあまりビジネスを好まない傾向にあるような気がします。利益はあくまで手段で、目的を常に新しい技術を開発することや興味を突き詰めることとするため自己資金と借入で運用することを考えています。

2つ目は、意思決定の速度を落とさないためです。ブロックチェーンの分野では、年に数回、大きな発見が論文として発表されます。それらにキャッチアップをしつつ新しい研究開発を行う必要があるため情報の共有やビジネスのリサーチにかける時間は最小限にする必要があると考えております。

3つ目は、Defiを用いた資金運用です。Defiは集権的な金融サービスに比べ年間利回りが高く投資の対象も多く存在します。弊社では、売上の7割以上が仮想通貨であるためレンディングサービスなどに貸し出すことで余剰資金を効率よく運用することができます。銀行では0.2%を超える利回りはほどんどありませんがDefiではEtheremでも5%で運用することもできます。

上記のような少数精鋭で意思決定を素早く行いグラントや資産運用の利回りで会社を運営する業態は今後、Web3.0に対する理解度と共に増加し、より個性やクリエイティビティにフォーカスした研究開発型の企業が次の産業構造の主力になると考えています。会社の業態自体も研究開発な部分はありますが、会社の方針としてはこのように考えています。


最後に

最後にこのような取り組みの先に達成したい理想像をお話しできればと思います。

ITやブロックチェーンの技術により国家や社会に対する個人の影響度は今後も増加し、グラントとDefiでの資金運用を行い少人数で専門性の高い研究を行う「研究開発」型の企業が多く創業されると考えています。ITでは乗り遅れてしまいましたが、ブロックチェーンではいち早くこの研究開発型の企業を多く輩出できればと考えています。そのためにWeb3.0の世界でのマネタイズやプロダクトで利益が出せるようになるまでの生存戦略、最新の暗号技術の動向を発信し、「研究開発」型の企業の先駆けとなれるように大きな成果を上げ現在の日本の風潮や文化を変えていけるような活動をできればと考えています。応援をよろしくお願い致します!

最後までお読みいただきありがとうございました。

「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。