自動認識技術とAI-OCRを活用して物流検品を自動化「ラベ郎（Labelo）」

　SMITH＆VISION株式会社は2023年3月31日に、自動認識技術とAI-OCRを活用した物流荷物・帳票向け自動認識商品管理システム「ラベ郎（Labelo）」の提供を開始した。さまざまな外装の荷物について、写真撮影するのみで製品名、ロット番号、入れ目、消費期限、生産日、生産者といった情報をデータとして自動取得し、システムに登録できるようにする。

「ラベ郎」の主な特徴は、外装や帳票向けに最適化された画像処理エンジンと高精度のAI-OCRを実装していること。これにより撮影位置にかかわらず文字の位置を推定できるため、スマートフォンやタブレットでも外装の自動検品が可能になる。主な対象物品として段ボールや缶に限らず、表面がでこぼこになりがちな紙袋、曲面にラベルなどが張り付けてあるドラム缶や瓶のほか、同一のシステムで請求書や領収書にも対応する。

　また、「Microsoft Azure OpenAI Service」と連携した「GPT-3」による自然言語処理機能を搭載し、類似製品だと通常必要とされる初回のレイアウト登録を省略できるという。在庫管理システムや生産管理システムとの連携機能も備えている。

　商品管理システムとして活用できる拡張機能があり、システム内データベースに保持したWMS、ERP、MESなどの業務システムと連携することができる。また、取得された外装情報は、外部公開可能なQRコードとして提供可能である。このQRコードは出荷前後に情報を変更させることが可能であり、社内では社内業務システム用のラベル、出荷後はGS1アプリケーション識別子用のQRコードとして活用できる。EDIやAPIの連携を必要としない、取引先とのスムーズな情報連携が可能となっている。

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