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英語力を身につけて実際の現場で活用しているITエンジニアに取材。エンジニアが英語力を身につけるメリットとは?

スタディーハッカーのトレーナーと現役ITエンジニアが対談

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 英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY」や、効率的な学習方法をコンサルティングしてくれる英語コーチングサービス「STRAIL」などを運営する株式会社スタディーハッカーは、時間がないビジネスパーソンでも短期間で無理なく英語力をアップできる様々なサービスを提供している。

 今回は、最新の技術書を読んだり海外顧客と取引をしたりする中で英語に触れる機会も多い、ITエンジニアをターゲットに、英語の学習方法や業務において英語を身につけるメリットを深掘り。同社取締役の田畑 翔子氏や、ENGLISH COMPANYで多くのビジネスパーソンの英語力を引き上げてきたトレーナーの幸 昂作氏と共に、前編・後編の2回に分けて紹介していく。

 その前編にあたる本記事では、日々の業務で英語を活用しているITエンジニアの北爪 聖也氏と増田 貴志氏を取材。英語を使い始めたきっかけやこれまでの学習方法、エンジニアが英語を身につけるメリットなどを教えてもらった。

 さらに後編では、両者が現在の英語力や課題を発見するために、スタディーハッカーのパーソナルトレーニングを体験している。幸氏がマンツーマンで英語力をチェックする過程を通じて、同社がビジネスパーソン個別の課題を分析し、短期間でより効率的に英語力を伸ばすメソッドの一端が明らかになったので、ぜひ合わせてご覧いただきたい。

エンジニアとしての技術力+英語力で現在の仕事を獲得

 今回取材に協力してくれたのは、製薬会社向けのデータ解析やシステム開発を行っている株式会社pipon 代表取締役の北爪 聖也氏と、教育関連のサービスでグローバル展開を目指す企業のプロジェクトに参画しているフリーランスエンジニアの増田 貴志氏。まずは、2人がエンジニアとして英語を使い始めたきっかけを聞いた。

 北爪氏は元々非エンジニアで、大学卒業後は営業職に従事していたという。エンジニアとして働き始めたのは約5年前。piponは、創業して3年目になる。「現在のメインクライアントである製薬会社は外資系なので、開発したシステムをリリースする際に、本国であるアメリカのエンジニアとやりとりが必要になります」と話す。さらに、インドにも開発パートナーがいるという。自身の英語力は大学時代の『英語上達完全マップ』を使った学習や9ヶ月の海外留学で身につけたという。

株式会社pipon 代表取締役 北爪 聖也氏

 増田氏が現在業務委託で参画している企業のプロジェクトは、英語圏のメンバーがいたり、英文のドキュメントを読む機会も多いという。「元々エンジニアとして英語の必要性は感じていたため、一時期大手英会話スクールなどに通って身につけていましたが、最近は英語力が落ちてきているため、また勉強し直す必要があると感じています」と話す。

 両者とも英語ができなければ、今の仕事は獲得できていなかったといっても過言ではない。北爪氏は、「製薬会社の案件は、以前別の開発ベンダーが担当していましたが、英語ができなかったため弊社に話が回ってきました」と話す。増田氏も「たとえ外部の業務委託であっても英語は求められます」という。法人でもグローバル展開をしている企業は、社内の会話やドキュメントが英語になっていることもあり、面談の段階で「ウチは英語ですけど大丈夫ですか?」と確認されるそうだ。

フリーランスエンジニア 増田 貴志氏

 英語が身につけば、北爪氏や増田氏のように仕事の幅を広げたり単価アップを狙ったりすることもできる。「今後、グローバル展開をしていく企業で働く際には、エンジニアも英語力を求められる案件が増えてくると思います。また、単価の高い案件を受けるためにはスキルアップが必要ですが、今は英語を話せること自体も差別化につながるため、将来を見据えて今後も英語力を伸ばしていきたいと思っています」と増田氏は話した。

海外の技術情報を効率よく収集するにはリーディングだけでなくリスニング力が必要

 北爪氏や増田氏は、仕事では英語のドキュメントを読んだり英文メールを書いたりするため、ライティングやリーディングをする機会が多いという。その際には、「DeepL」などの翻訳機能を使うこともあり、コミュニケーションも問題なく取れるそうだ。また、海外の情報を収集するために英語を活用することもある。

※「DeepL」は、多量の翻訳データを用いて学習を行うことで精度を上げるニューラル機械翻訳サービスで、2017年に提供を開始した。「DeepL」は無料でも利用できるが、無料版で入力したテキストは、アルゴリズムを改良するために利用されるため、業務上の情報を翻訳する場合は注意が必要だ。


 2人ともエンジニアとして「Stack Overflow」や「GitHub」など、海外のWebサイトや技術者が集まる掲示板などから情報収集をすることもあるそうだ。「日本語に翻訳されるのを待っていると半年程度かかるため、海外製プロダクトの最新情報やQ&Aなどを見るために、英語のサイトをチェックしています」と北爪氏は話す。サイトに書かれた英文であれば翻訳ができるため、比較的内容は理解しやすいという。「業務のレベルが上がるほど英語に対応する必要も出てきますが、上手く情報収集できるとエンジニアとしてのスキルアップにもつながります」と増田氏。

 さらに、近年はコンテンツが多様化している。特に増えているのが動画で、2人も参考にすることがあるそうだが、その際に必要になるのがリスニング力だ。「プロダクトの使い方を説明する動画だと『DeepL』などで翻訳することはできないので、話している英語を聞き取る必要があります」と増田氏。北爪氏も「実際にコードを書きながら解説をする海外エンジニアの動画をYouTube等で見ることがあります」と話す通り、以前は英文を読むリーディング力があれば大抵の情報は集められたが、今はリスニングもできた方が、よりスピーディで情報量も増えるわけだ。

英語を学びたいITエンジニアも増加

株式会社スタディーハッカー トレーナー 幸 昂作氏

 トレーナーの幸氏によると、ITエンジニアで英語を学びたいという人も少しずつ増えているという。特に以前勤務していた六本木のスタジオでは、IT系のオフィスが多いこともあり、同氏が担当していたビジネスパーソンのうち、3〜4割がエンジニアだったそうだ。もちろん、英語が必要なシーンはエンジニアによって異なる。「北爪さんや増田さんのように、リーディングやライティングができれば基本的な業務は回せる方もいれば、英語を使うのはWeb会議が中心で、スピーキングやリスニングが必要な人もいます。私が担当していた人は、プロジェクトマネージャーとしてエンジニアに指示を出す必要があったので、会話をする必要がありました。また、トレーニング内容もエンジニアだからと一括りになるわけではありません」(幸氏)。

 現状の業務内容に応じて課題は変わってくるが、北爪氏や増田氏の英語力は、後編のマンツーマントレーニングで幸氏に詳しくチェックしてもらう予定だ。

株式会社スタディーハッカー 取締役 田畑 翔子氏

 また、田畑氏は「『DeepL』のような翻訳機能が発達している中で、リーディングだけでなくリスニングに課題を感じている点は、エンジニアさんらしい悩みだと思いました。ただ、リスニングに必要な内容理解のスピードを上げるためには、ベースとしてリーディングのスキルが必要になります。北爪さんや増田さんは、英語力もある程度あるようなので、トレーニングは初心者に比べるとスムーズになると思います」と話した。

 次回は、引き続き話を伺った北爪氏と増田氏が受けたトレーニングの様子を紹介する。どのように2人の英語力をチェックし、現状に対する課題や目標を設定したか注目だ。

(提供:株式会社スタディーハッカー)

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株式会社スタディーハッカー
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