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PLATEAUのピッチイベントにスタートアップ9社が集結!"サステナブルな3D都市データの整備を支援するAI"「Deep3」がグランプリ

「PLATEAU STARTUP Pitch」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

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メタバースとの連携からゲームまで、PLATEAU × ビジネスの可能性

 昨今のメタバースの盛り上がりも相まって、メタバースとの連携やデジタルツインをテーマとしたアイデアが目立ったが、トラッキングや空間マッチング、ゲームと、そのアウトプットはさまざまだ。ピッチでの各社発表を紹介していく。

■PLATEAUとメタバースの連携(株式会社Urth)

株式会社Urth 田中大貴氏

 Urthは、観光客が都市部に一極集中するという課題を、PLATEAUとメタバースの連携により解決しようというメタバースプラットフォームとして提案。代表取締役CEOの田中大貴氏は、メタバース空間内に地方の観光地を作ることで旅行前にその土地を体験できるとアピールした。

 また、PLATEAUの3D都市モデルを取り込んで、同社のメタバースプラットフォームであるV-air上にアセットを作成し、誰でも編集可能にすることで、子どもでも容易にV-air上でまちづくりを体験できる。データ測定が可能なことからデータ分析とマーケティングへの活用も可能だ。

メタバースプラットフォーム内にPLATEAUの3D都市モデルを活用した地方オリジナルの観光地を作る

想定する活用モデル

■メタバース自販機 × PLATEAUによる販促(株式会社PRENO)

株式会社PRENO 肥沼芳明氏

 5Gにも対応する、大型モニター付きのDX自動販売機を開発するスタートアップPRENO。代表取締役の肥沼芳明氏はメタバース自販機にできることとして、人流データのセンシングのほか、フィジカルだけではなくデジタルアイテムの販売もできる点を挙げ、NFT企業と連携してスマートフォンで買えるように開発を進めているという。肥沼氏はPLATEAUを使った販促施策として「宝探し」を提案する。

メタバース自販機にできること

メタバース自販機 × PLATEAUで宝探し

 米Snapchat社が行ったメガネ型ウェアラブル「Spectacles」の販売手法(オンラインのマップ上に現われ、24時間経過すると移動してしまう専用自販機が"宝探し"のようだと話題になった)を参考に、それをメタバース上で行う。PLATEAUの3D都市モデルを用いる意味は、仕掛け上3Dならではの没入感や、そのビジュアライズで注目を引く点が大きな要素となるとした。

 同社はPR TIMES賞を受賞した。

■MAMORIO × PLATEAU × 空間IDでシームレスな物・人のトラッキング(MAMORIO株式会社)

MAMORIO株式会社 増木大己氏

 MAMORIOは、スマートフォンと紐付け、忘れ物の発生を検知したり、置き忘れた場所を確認するなど、紛失を防止するトラッキングタグ。MAMORIO株式会社の提案は、MAMORIOと、PLATEAUおよび「空間ID」(実空間における3次元位置情報を異なる種類であっても一意に特定できる共通技術仕様)を組み合わせて空間単位でトラッキングするというもの。

MAMORIO × PLATEAU × 空間ID

トリガーのイメージ

 PLATEAUの3D都市モデルと空間IDを組み合わせることによって、「同じ位置情報にはいるが同じ空間にいる/ない」の判別ができる。MAMORIO代表取締役 増木大己氏は、広域施設内でのグルーピングや同一空間内の検知情報を使って、例えば新型コロナウイルス感染状況などの可視化にも応用できるだろうとする。今後、さまざまな応用シーンを想定した実証実験を進めていきたいという。

■人と空間のマッチングサービス「hanatsumi」(植松千明建築事務所)

植松千明建築事務所 植松千明氏

 植松千明建築事務所は、PLATEAUを使った女性活躍を促進させる建築計画のアップデートを提案。同社は、女性にとってのトイレの課題解決として、都市全体のトイレの情報をつなぎ、情報を提供するプラットフォーム「hanatsumi」を会員制有料サービスとして提供している。使い方は、「hanatsumi」プラットフォームでトイレを検索し、スマートフォンの鍵で開錠する仕組みだ。スマホ認証と有料とすることで、施設を提供する側の敷居を下げることができる。

 男性中心に成り立った建築業界では、無意識に男性上位のデザインになりがちで、トイレに不満を抱えている働く女性は少なくない。女性たちが気軽に行ける綺麗なトイレを増やすことで、女性が働きやすい都市づくりを目指すものだ。PLATEAUの属性情報としてhanatsumiのトイレ情報を付与すれば、トイレの足りていないエリアを可視化でき、建築計画にも活かせるというアイデアをプレゼンした。

hanatsumiのビジネスモデル

■PLATEAU × ARシューティングバトル(Graffity株式会社)

Graffity株式会社 森本俊亨氏

 Graffityが提案するのは、"ARらしさ"の肝となる「体を動かす体験」と「マルチプレイ」、そしてPLATEAUを連携させたARシューティングゲームだ。同社はこれまでマルチプレイARシューティングゲーム『ペチャバト』、『Leap Trigger』、グラス型のARデバイスを使ったゲーム『GrooveWave』、『SushiCraft』などを開発している。CEO森本俊亨氏はPLATEAUデータを活用することでリアルな街を舞台に、VRとARのユーザーが混じってプレイできるゲームのアイデアを提案した。都市を舞台としたスケールのゲームでは大きなデータのハンドリングが問題になるが、ARであるためプレイヤー周辺の建物データ等のロードだけで済み、データの重さは問題ないと考えているという。これからPLATEAUの3D都市モデルで実際に試していくそうだ。

PLATEAU × ARシューティングバトルのアイデア

街を舞台にした4vs1のARゲーム

■3D都市モデル × 屋内3D位置情報(MetCom株式会社)

MetCom株式会社 荒木勤氏

 MetCom株式会社の提案は、PLATEAUの3D都市モデルとMetComが持つ垂直測位技術「Pinnacle」で取得した屋内の3D位置情報を組み合わせることで、街全体の3D化を実現しようというもの。

 Pinnacleは基準点の気圧データとGPSの位置情報から地上高を特定する技術。サービスとして実装されており、一般的なスマートフォンに内蔵された気圧計のデータを使って、GPSの位置情報から測位地点の高さ情報を計算できる。近隣の高精度な気圧計(MetCom社が設置)のデータと比較することで、2~3メートルの精度で測定が可能だ。この技術を活用して屋内の3D位置情報を取得・蓄積すれば、建物のフロアや階高の情報を特定することができ、3D都市モデルの属性情報として付与できるという。

Pinnacleサービスの仕組み

東京タワーで地上高データを取得した例。これがサービス提供エリア内のすべての建物で可能になる

■PLATEAUで都市をリアルタイムでデジタルツイン化(Idein株式会社)

Idein株式会社 中村晃一氏

 エッジAIによるデータ収集プラットフォーム「Actcast」を開発・提供するIdein株式会社の提案は、エッジAIとPLATEAUを組み合わせることで都市を丸ごと、リアルタイムのデジタルツインにしてしまおうというもの。都市の可視化の先には、予測の最適化、自動化といった展開も考えられる。ユースケースとして、都市の運営、設計等公共政策の基礎データの収集、災害時のリアルタイムな人流の把握、または屋外広告やモビリティ、出店計画等の最適化にあたっての基礎データの収集を想定しているとのこと。SOLIZE賞、および電通 glue sprint for CVC賞を受賞した。

リアルタイムビッグデータとPLATEAUの連携でデジタルツインを実現

都市デジタルツインモデルの将来の発展

■PLATEAU × 位置情報ゲーム「PLATEAU MATRIX」(リアルワールドゲームス株式会社)

リアルワールドゲームス株式会社 清古貴史氏

 「地図」と「歩く」をテーマに事業を展開するリアルワールドゲームス株式会社では、自社で3D地図エンジン「TERRA」を開発している。このTERRAとPLATEAUを掛け合わせることで、「歩くことによってCO2を削減する、それによって得られた光のエネルギーで街を照らす」というコンセプトのゲーム「PLATEAU MATRIX」を提案。ユーザーの歩行に合わせてゲーム内のプレーヤーが街を歩き、CO2を削減すると光の玉となり、街を照らしていくというストーリーだ。キャラクターのカスタマイズ、防災スポットや地域の店舗情報を表示可能で、地方自治体への提供も視野に入れている。

デモ画面。ユーザーが歩くことで、街を照らす光が増えていく

PLATEAU MATRIXの活用例

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